天啓 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
リアルな部活、青春物
吹奏楽部部活青春物
●ストーリー
弱小吹奏楽部が全国大会出場を目指して頑張る物語
実際にリアルでもありがちな、各登場人物の目指すところの温度差
を見せ、それをどう克服して行ったか?が描かれており
かなりリアリティがある
前半は、小さい頃からチューバ吹いてるにも関わらず、どこか冷めてる
主人公久美子に対し、中学時代から、本気で全国を目指していた麗奈の
思いの対比を中心に描かれる
吹奏楽部新任顧問の滝先生により 目指すところを何とするか?の
アンケートが実施され、全員で全国を目指すことになる。
しかし、久美子と同じ様に口だけ全国という部員も数多く居た
滝先生は本気だった、そして、滝による猛レッスンが始まる
主人公久美子も徐々に麗奈達本気組に感化され、本気モードに突入して行く
かなりリアリティのある作品になってる
実際、学生時代、テニスサークルに所属していたが、目指すところが各人で差があって
同じ様な体験をしてきた。
●感想
内容的には、青春部活物の王道でスポコン系なのかな
吹奏楽ということでちょっと地味な感じだったな
悪くは無いんだけど
ラストの演奏を聴いて感動する訳でもなかったし
歌物は歌と曲で感動できる作品があるけど、吹奏楽の演奏ではそこまでは無理だったのが惜しいね
見どころは、久美子の変化と 麗奈とソロを巡り争った先輩とのバトル
もうちょっと主人公の熱いものがあったら良かったのに
というか、主人公はみんなを引っ張る方じゃなく、引っ張られる方だったから、そう感じたのかもしれない
●作画について
一見、大変美しいと思わせる。
NET上では神作画なんて言われてるけど・・・
本当にそうなのか?と思い、うがった目で見てしまった。
PAワークスを意識してるのかどうかしらんが
背景描写にかなり力入れてきたね
写真加工という新技投入してね
もともと写真だから綺麗なのは当たり前で超リアル
NET上ではこれを作画と呼ぶかどうか議論になってた
3D作画全盛になりつつある昨今、私は視聴者が美しいと思えば
それでいいじゃないかと思う
ただ、これが裏目に出た部分もあった
楽器の作画は手書きでも素晴らしかったのだが
どれだけの視聴者が気が付いたか判らないが、あまり目立たない部分の手書き作画
これが問題で目についてしまった。
写真加工の部分がとても綺麗なんで、余計目立つ
久美子の部屋の丸テーブルや、コンビニ駐車場に駐車してある車
遠い方が大きく 近い方が小さいと酷いデッサンだった
デジタル処理技術はかなり上手くなってるけど、どうでもいい部分の手書きの作画力は落ちてるなと思わせた
(どうでもいい部分なんでどうでもいいのかもしれないけど、個人的には気になっちゃてね)
それと人物の足元も
これはわざとかもしれないが、足小さく書き過ぎじゃないかな?
O脚を強調し、足を小さく書く事によって可愛らしさを表現しているんだけど
ちょっとやり過ぎと思うな
というか、シーンにより、足の大きさが違うのなんとかして欲しかったな
そういう訳で 作画としては高水準なんだけどちょっと違和感あり
4点評価にしてもらいました。