buon さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
意志と格と手順のすれ違い
中世の文化と竜と魔法の世界、それに突然襲われた日本との関係づくりの話。
{netabare}本当、他の国じゃなくて日本で良かったね~{/netabare}
本作は国と国の交流を楽しむ類の作品、
個人と個人の物語ではない。
戦いも含め行動は集団の意志であり、よくあるファンタジーな、
「オレが守ってみせる」「許さない」「愛してる」など感情的な理由で決意も決断もしない。
個がないわけではなく、集団の中でどう振る舞うかが問われる。
こういうところが大好物♪
歴史も価値観も国どころか世界が異なる者と接するので、
ギャップも見どころの一つ。
ざっくり『中世×現代』なので基本的に日本の無双。
主人公らは自衛隊なので内外からの縛りで何でもかんでもできるわけではない。
それが足枷となるので、ある程度の苦戦を演出する。
一番の主人公は伊丹で、オタクなのに強くて聡い自衛隊員。
脇を固める他の隊員も個性的、異世界人は人間とファンタジスタな人種?もいる。
{netabare}立場、武力、安定感からもロゥリィが優遇されてたと思うので、
私の心もライクロゥリィングストーンです。
しかし、注目すべきはレレイだろう。
彼女は幼く姉は大きいらしい。心身ともに成長する姿を描かれれば、
私の心も冷静にいレレイない。
エルフであるテュカの見せ場は少なかった。セクシーショットと商売への心意気ぐらいだ。
知り合いも家族も町ごと奪われ心に傷を負ってしまった。
テユーカ彼女はあの美しさを保ち続ける幻想的な存在であり、
私が父となりパパと呼ばれるのもやぶさかではない。
姫様であるピニャには同名の飲み物を振る舞い、愚痴を朝まで聴くのもいいだろう、
うむコラダいこう。
自衛隊員の黒川は医術を心得ているようだ。
私の不治の病「喪照亡(motteinai)」の治療のため最後まで面倒を見てもらおう。
・・・全く、女の子がどいつもこいつも可愛すぎる。
もうちょっと戦場の過酷さを味わってほしいものだ。
戦いに明け暮れ、心を癒すのは携帯に保存してあるグラビア写真だけで、
もっとえろえろ保存しておけばよかったと枕を噛みしめながら余暇の過ごし方に悩む、とか。
国会で調子に乗ってたババアが一番かわいかったとか。まあ、ブスではないけど。
{/netabare}
この作品は、捉え方や楽しみ方で評価が変わる。
様々な捉え方があると思うが、
自衛隊が文化が隔離されていた新大陸に行く、的に楽しませてもらっている。
{netabare}個人的には守ること守られることの難しさを知ってほしいとは思う。
タイミングがドンピシャ過ぎて安保を引き合いに出す輩もいるだろうけど、それはやめて欲しい。
だって、創作ですから。
そんなこと関係なく、
自分らが守られていること、
守る側も人間であること、
そういう当たり前のことを認識してほしいとは常々思っている。
現実に直結した話をするなら、
警察が盗みや殺人をおかしたから、死につながる失態をおかしたからって、
まとめてクソみたいな見方はやめて欲しい。
自分の周りを見てみろ。まるでゴミが人の様ではないか!・・・鏡の前とか(T_T)
ありゃりゃ、現実とごっちゃにしちゃってるねw
「この作品はフィクションです。現実にある団体や人物とは一切関係がありません」と。{/netabare}
そうそう、国会の証人喚問ですげー大事なこと言ってたなぁ。
{netabare}「兵士が自分の命を大切にして何が悪い」
「4分の1が亡くなったのではなく、4分の3を救った」
こういう視点ですげー大事だよね。
ニュース慣れしてしまったから盲点を突かれたわ。
被害ばかりに目が行き、良かったことに視線を注がない。{/netabare}
正直、これを聞けただけでもこの作品を観て良かったと思う。
戦争吹っ掛けられたので、防衛力を保持する大きな組織が未開の地の様子見に行くと。
大きいのも小さいのも含めて組織と組織の接触、
異文化交流、価値観の祖語、文化の発達段階の違い、
まあそんなところが楽しい。
色んな見方があるってのは、色んな要素が入り混じってるってこと。
最終回を迎え「分割2クール」であると分かる中途半端な終わり方。
もやっとした様は否めないが、こういうのってそういうもんだと思う。
これだけやればいいってのはないし、それだけでも色濃く映せる。
自衛隊・日本とゲートの先との格があまりにも違うので、
もうちょい理性と規律と建前で縛り付けることで戦いも交渉も苦戦するとこを見たいです。
なので、続きを楽しみに待ってます♪
☆1話感想☆{netabare}
2015.07.08 12:26 ★★★☆☆ 3.0(未評価)
『駐屯地のバスケットコート ~一話感想~』
不謹慎と理不尽の世界。
たまには酷く暴力的で吐き気をもよおすような言葉で述べようかと思ったのですが、
見直してキモかったのでやめましたw
さて、
オタクでアラサーの自衛隊の兄ちゃんが主人公、
夏のコミケ当日、銀座のどっかと地球ではないどこかの「どこでもドア」が開通しました。
しかもドアが開きっぱなしかつ大きいので異世界人どころか空飛ぶ竜も通ってやってきます。
{netabare}これ、繋がった直後に攻撃してきたから、
あっちは戦う準備をしてゲートを潜って来たんだね。誰かの指示かね?{/netabare}
悪い意味でのツッコミ好きには隙のオンパレードで、いくらでも罵倒できます。
例えるなら「新しい総理大臣が小学生」という設定ぐらいツッコミどころが満載。
{netabare}作中で市民が襲われ明らかに死者が出ている中ですら、
主人公が趣味にご執心な姿勢を見せるのは、ツッコミどころの一つでしょう。
変な話、そういう現場に慣れているプロフェッショナルほどそうなる気がします。{/netabare}
1つだけツッコムならこの作品には、
{netabare}最近、2015年に見かける自衛隊の萌えポスターと似た気持ち悪さがある。
・・・ただ、自衛隊とか警察目指す人ってヒーロー好きなのかな?
現状を知らないけど、実は需要と供給に沿ったポスターだったら、それはそれで嫌だなw{/netabare}
ツッコミどころの多さの分、話のネタは豊富。
この設定で普通のファンタジーで萌えヒロインがいるバトルアニメになった瞬間、
私とこの作品の門は閉ざされるでしょう。
何だかんだで見てしまったので、有り触れていないイイ作品を観たいっす。{/netabare}