westkage。 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
視聴直後は落胆の意を隠せなかった。しかしよくよく作品を見つめなおす時間を設けると、大きく落胆してしまうほどの期待感を持たせてくれた作品として評価出来る☆
本作は‘みなとそふと’代表の‘タカヒロ’が企画原案を務めるテレビアニメ作品です。
タカヒロの主な代表作としては「アカメが斬る・つよきす」等が挙げられます。
あらすじ…中学校2年生の主人公‘結城友奈’は勇者部という奉仕活動をする部活に所属していた。勇者部の部員は友奈の他に「部長の‘犬吠埼風’」「風の妹‘犬吠埼樹’」「友奈の親友でクラスメイトの‘東郷美森’」が在籍しており、4人は仲良く校外活動に青春を燃やして活動していた。
しかしそんな平和な日常はあっけなく崩れ去る。
ある日教室で友奈と美森のスマートフォンがけたたましく鳴る。画面を見ると「樹海化警報」と見た事のない文字が…それだけではない、2人以外の全ての人間、いや世界そのものが‘静止’しているのだ。ふいに窓の外が大きな光に照らされ、2人を飲み込んでいく。目を開けると見た事もない異質な世界が広がっていた。
しばらくすると風先輩と樹に出会った。彼女たちもこの世界に取り込まれたのだ。
そして風は3人に驚きの事実を伝える「私は‘大赦’という組織から派遣された人間。この世界は神樹さまが作りだした世界で、私たちは神樹さまに選ばれて召喚された。神樹さまが敵に狙われる時にこの世界は構築され、私たちは神樹さまを守るために戦わねばならない」
かくして未知なる敵「バーテックス」との戦いの日々が幕を開ける。
総評として「視聴直後は落胆の意を隠せなかった。しかしよくよく作品を見つめなおす時間を設けると、大きく落胆してしまうほどの期待感を持たせてくれた作品として評価出来る。タカヒロの次回作に期待したい」といった感じでしょうか。
まどマギのパクリだパクリだと言われる今作ですが、もうそれは仕方ないですね。このパクリ疑惑について原作側はどうコメントしているのか私には解りませんが、原作側が意識していようが意識してなかろうがココまで周りに指摘されている以上もうそれはパクリ作品です。ちなみに私の目から見てもパクリ以外の何物にも見えません。もう男らしく「まどマギをリスペクトして制作した」認めた方がパクリじゃなくて「オマージュ作品」ってキレイに言われるから良いと思います。
でもオマージュ自体は‘悪い事でも劣っている事でも無い’と思うのですよ。
そんなこと言い出したら、ほとんどの作品は何かしらの作品にリスペクトを受けているものばかりですしね。真似て・似せて、それで面白い作品を制作できるのであればそれは一つの手法でありますし、もっと言えば正攻法だと思います。むしろ前衛的過ぎる作品で全然つまんないという評価を得るよりマシです。
だから私はそこに関しては制作者側を擁護してあげたいと思うのです。
パクリ・オマージュ、結構な事じゃないか‘面白ければ’ね。
ではこの作品のどこが問題で私は落胆してしまったのか。
一言で言うと「起・承・転・結」の‘転’が良過ぎて‘結’がダメ過ぎた…という事です。
私はこの作品を視聴する前から「まどマギのパクリだ」という前評判を頭に入れて視聴を始めました。そんな条件下で視聴すれば、大抵は作品の粗さがしに集中してしまい面白さも半減してしまいます。しかし物語も中盤になるころにはそんな雑念も頭から消え去って、私はこの作品を楽しんで視聴していました。この作品には‘確かに魅力的な部分’が存在するのです。特に終盤の11話は感動しました、多分ココで作品に評価を付けていたら総合得点4.3は付けていたでしょう。私の中では非常に満足できた作品の点数です。
だが最後がダメ過ぎた…。
ネタバレになるのでココで詳しくは伏せますが、そうなっちゃったらダメでしょ…という感想が一番適していると思います。別にGOODエンドだBADエンドだ、にこだわる訳じゃないですよ。でもそうなっちゃったら、もう次回作からこのシリーズをそういう目でしか見れなくなってしまいます。
制作者は視聴者の期待に応える作品を作るべき…とまでは言いません。
しかし同人作品でも無い以上、作品の人気が生み出す利益を考えるのは当然の事です。その定義に乗せて言うならば「この終わり方は失敗だった」もしくは「この終わり方にするならそれまでの流れを変えるべきだった」と言えます。それは私一人の意見では無く、この作品を見た多くの人が感じた事だと思います。
作品の質が悪い…と言う訳ではありませんので、興味がある方なら視聴をおススメします。見せ所はある作品だと思いますし駄作とも思いません。そして、これだけ視聴者の意見が出れば次は改善が見られるハズと信じて次回作を期待したいと思います。
*以下はネタバレレビューになるため、閲覧注意です。
{netabare}
何が言いたいかって11話の「かりんちゃん」
もうメッチャ男前ですよ!!正直惚れちゃいましたww
満開するときのセリフ「もってけぇーー!!!」ですからね。
身体の機能のどこか1つが失われる恐怖のロシアンルーレットと考えたら
中々言えないですよ、そんなセリフ。
しかも身体の機能が徐々に失われるのを体感しながらの連続満開!
コレ多分、一瞬で死ぬより恐怖を感じると思います。
ホント良く頑張った。マジでカッコいい。
咲き誇る君は美しかった。
実はかりんちゃん、11話を迎えるまでの印象は
「好きなツンキャラなのに、存在感薄いなぁー」
…って思っていましたw
11話見てからはもうベタ褒めです。
だから最終回で彼女の身体が元に戻ったのは…
作品の善し悪しを除外すれば良かった事…なんですけどねww
この作品を悪く言いきれないのも、かりんちゃんの存在が大きいです。
というか「まどマギのパクリだろうがなんだろうが良作だ!」
…くらい私に言わせて欲しかったなw ホント残念、惜しいです。
最後にこの作品がどれだけまどマギに似ている部分があるのかチェックしてみたいと思います。
1・メインキャラが5人
2・主人公の変身後のイメージカラーがピンク
3・マスコットキャラが可愛い
4・マスコットキャラが可愛い…と思わせつつ、実は監視役
5・女子中学生
6・過酷な運命に立ち向かう
7・過酷どころか戦っても戦っても報われない設定
8・戦う場所が異世界空間
9・黄色が頼れるお姉さん役
10・黄色が予想外の設定に弱い(発狂する)
11・赤が最初素直じゃない過信タイプ
12・赤が後半デレる、そして自らをかえりみない特攻
13・黒髪が親友役
14・黒髪が後半ヤンデレ化する
{/netabare}