「下ネタという概念が存在しない退屈な世界(TVアニメ動画)」

総合得点
71.3
感想・評価
1256
棚に入れた
6863
ランキング
1377
★★★★☆ 3.5 (1256)
物語
3.3
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.4
キャラ
3.6

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よしだまつかげ さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

低劣な人間が執筆した淫猥な三文小説(ラノベ)原作のアニメ

 正直、醜い。
 どのあたりが醜いかは後述するとして、その醜さが逆に清々しいなどと賛嘆する意見も一部にあるようだが、私は、そのような低劣な意見を許容する訳にはいかないと思う。以前からこの手のセンスのない露骨な下ネタを連発するだけの下劣なアニメ作品は苦手だった。ただ、私は何らそれらのアニメ作品に不平不満を述べるつもりは毛頭無かったし、観たくない人間は、観なければ良いだけのこととして座視していた。しかし、このアニメ作品に対しての見方は違う。本作品の根底には、表現規制を推進する社会、人間に対してのアンチテーゼ、つまり政治的主張が感じ取れる。この点が、私は看過できなかった。並びに醜いと感じた所以だ。私は、この点について反駁したい。


 昨今、ライトノベルが若者を中心に人気を集めている。本作品も原作はそれだ。私も、店頭に立ち寄った折に手に取って拝読することがある。非常に面白い作品も数多くあるのだが、やはり目につくのは、この作品のような卑猥な表現、描写を中心、加えてストーリー性を排除した空虚な作品である。私は、こういった光景から日本人の性的道徳的荒廃を目の当たりにするのである。こんなものが普通の本屋に平然と並べられている光景に何ら疑問を抱かず、自然なことだと受け止めている日本人の無頓着さ、無神経さは一体何なのだろうか。現今、日本の大衆文化が世界から注目されている。換言すれば、日本は世界に見られているのである。こういった現状を考慮すれば、淫猥な小説、アニメ、漫画を規制(例えば、アニメだと公共の電波での放映を禁じるなど)することも視野に入れなければいけないと思う。なぜならば、世界に向けて日本人の恥部を晒すことに繋がるからだ。加えて、アニメ、ラノベ自体が情欲を刺激する猥褻物として扱われる危険性も内包している。元来、アニメ、ラノベ、漫画なんかは猥褻物だという意見も有るが、私は、特にアニメはそういうものだけではなく芸術的、文化的価値を認めてほしい上にラノベと漫画も通常の大衆小説としてあり続けてほしいと思っているので先の狭小な意見に耳を傾けるつもりは全くない。以上の点を踏まえると本作品は、私の思い描くアニメとは大きく相反しているし、今後このような作品が世に氾濫することでアニメ業界自体の衰退を招くのではと大変危惧している。以上、縷々述べてきたことがこの作品に対する率直な評価に繋がった。

最後に
真のアニメ、ラノベ、漫画ファン、さらにそれらを愛する日本人ならば、この私の拙論が少しでも理解していただけると信じている。

投稿 : 2015/07/07
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