ダレイオス さんの感想・評価
2.9
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
後半の脚本はとても良いのだが冷静に考えるとアニメとしての出来はあまり良くない。
見初めてすぐ、転校したばかりの主人公の響がぴょんぴょん跳ねる所から始まるのだが
その理由が霊に取り付かれているからみたいで霊感が強いのもわかるけど
特に意味のある面白いネタではないので
ネタ的にはいきなりスベッていて見ていて辛い。
キャラはいきなり5人投入され思ったよりも展開は早いが
響がどんな奴かも分からない内に投入されるので
視聴していて少し置いていかれる。
それで5人で会話になるのだが
成美役の声優さんの演技が妙に引っかかるので聞いていてアニメに集中しずらい。
下手ではなくこういう演技って可能性もあるわけだけど
個人的には下手だと判断しました。どうしても聞いていて辛いですね。
特に叫び声は酷い。しかも霊に怖がる展開があるがゆえ
叫び声シーンが毎回沢山あり嫌がらせかと思いました。
佳菜役と健太役の声優さんも上手くないですよね。
申し訳ないがやはり嫌がらせかと思えるほど聞いていて酷い。
とにかく演技が気になる声優さんが複数いてストーリーに集中出来ない。
主人公は霊感が強いので霊がみえるので、霊を題材にしたアニメなんですが
ただ霊を扱ったアニメにしては怖い系統ではありません。
登場する霊達はコミカルでコメディになっていて笑いを取りにきている感じ
人によっては笑えるでしょうけど人間側の声優さんの演技が上手くないのもあって
人間と霊達とのコメディは少しスベっている感じもあります。
それでも霊に関しては時よりイイハナシだな的なもあるので
序盤から心温かくなることもあるようです。
響の相方の成美は典型的なツンデレキャラで
最初、嫌っていたのに響のチョットいい所みたら
デレて響といい感じになるので早いなと思いました。
でも百合ぽい感じはいいと思います。
ただし、このアニメ露骨な百合描写は無くさりげない
仲の良い感じが健康的でいいのではないでしょうか
序盤は特にキャラの掘り下げがあるわけでもないので
加入したキャラ達がどういう人なのかもわからないうちに
進むので今ひとつ見ていて面白いとは思えませんね。
笑いのネタは霊ものをやりたいんだろうけど霊ネタは相変わらず滑っている感じ
ギャグもやりたいのもわかるけど聞いていて笑えるものではなかったですね。
ストーリーもせめてまとまりがあればいいんだけど
霊ネタなのはわかるけどそれ以外は
テーマすら不明なアニメなんで何を目的に見ればいいのかわからず
視聴意欲があんまり沸かない。
作画も1話こそ、そこそこ良かったのですが
2話にして少し違和感がありダレてきて微妙と
序盤にして色々苦しいアニメだと思います。
2話以降のOPの作画の質と比べて本編がかなり落ちるので気になるかな
OPの作画の質なんて無理なのはわかるけど少し残念ですね。
序盤こと大きくは崩れないがずっと残念な作画が続く感じなんですが
やはり後半大きく崩れるようです。
背景も最近多い実写取り込みぽいので
けして実写風といえない作風からしてみればかなり浮いている。
まあ好き嫌いはともかく客観的に考えて作画は苦しいと思いました。
キャラデザインは個人的には好きなので極端に低い点数は付けませんが作画の評価は低めです。
正直序盤の時点ではあまり出来のいいアニメとは言えませんね。
確かに霊達とのチョットいい話はあるので、いい話なのはわかるけど
面白さには繋がっていなくて正直面白くはないです。
おそらくはテンポがスローなためギャグにキレが無くて演技力も微妙と
コメディアニメとしては出来は悪いです。
せめて作画や演出が良ければになるけど当然望めず
あまり言いたくはないけど出来の悪いアニメの見本とも言える内容でした。
ただ中盤になると霊達にも個性が出るのである程度は見れるようにはなりました。
響の母親の過去やコギャル霊と
結構いい話がありストーリー自体は中盤以降はマシになった感じはしました。
響の母親は響みたいに優しい感じの霊感体質の女性な所が良かったので好感は持てました。
コギャル霊は昔懐かしいコギャルのキャラが立っていたのと
イイハナシだな・・・になっているのでストーリーは結構楽しめました。
個人的にですけど私も「みたいな~」や「て感じ~」をいまだに使うので
共感を感じました。
要するにおっさん、おばさん向けのネタであります。
昔懐かしいネタにいい話が混ざるのは共感しやすいし
最近やらないネタな分、新鮮味はあると思います。
後半はストーリー重視になってきたようです。
8話の少女の幽霊の話は感動話なんだろうけど
結構丁寧でしたね。感動系のアニメは割合感動場面だけ力を入れて
感動までの過程や感動後のフォローをおろそかにしがちだけど
このアニメは感動場面はあっさりしていて
感動までの過程は少女の幽霊と昔知り合いだった先生との
掘り下げや再開して先生が少女の幽霊を思い出すまでも丁寧で
きっちりと舞台を整えてから感動の場面になるので
感動場面はあっさりなんだけど、かなりいい話だなになりました。
良い脚本見本だと思います。
感動後のフォローも成美が少女の幽霊との別れを惜しむ感じも
かなり良いので最後までこの回は良かったです。
9話で響が爺さんにお菓子作ってあげてたが、これのどこが
感動のポイントなのかと一瞬、考えてしまいましたが
確かに婆さんの霊の代わりに響がお菓子を作って
爺さんにあげてるので、なんとなくだけど感動のポイントは
婆さんの代わりに響がお菓子を作ってあげた響の優しさやの表現と
響が作ったとはいえ婆さんの昔懐かしいお菓子と同じものを食べれた
爺さんのシーンなんだろうけど、チョットポイントが弱いので
気付くのが一瞬遅れるのだけど、気付けた時には意外に心に来ましたね。
さりげない悲しい感じの脚本はわざとらしくなくて良かった。
まあ中盤から後半のストーリーがしっかりしている所はポイントは高く評価はしているのですが
ストーリー以外となるとただやっぱり後半もギャグ回は滑っていますし
叫び声の酷さも相変わらず気になりました。
作画自体のクオリティーも大幅に後半下がるので見ていて辛いですね。
いい話にまとめているのは良いのだけど全体的なアニメとしてのクオリティーの低さは気になる。
キャラは響やコギャルはキャラは立ってましたし
霊達などサブキャラも個性があったり
爺さんとか味のあるキャラはいい味を出していたし、心温まる人間のサブキャラは
多かったですが
成美、佳菜、健太は声優さんの演技がかなり酷いので個人的には悩みますね。
やっていることはそんなに嫌いではありませんが
もう少し上手い人がやっていればもっと好きになれたかもしれませんね。
そのせいもあってキャラについては普通かな
とにかく演技が気になる声優さんが多くて最後まで慣れませんでした。
個性的なのは認めますが演技的な評価は苦しいと思います。
そのせいもあってか前半はギャグはスベリ気味であんまり面白くありませんでした。
作画もイマイチだし色々クオリティー的に苦しい所が多いです。
ただ中盤以降は2015年の時点で30歳代半ばから後半向けの懐かしいネタもあるので
懐かしいなと思いながらみることは出来ました。
そういったネタはいいと思う。
物語は前半駄目だが中盤以降巻き返して良くなって
8話9話の脚本は1話完結型としては丁寧だったと思います。
ただ後半もギャグ回は演技力の低さは気になったかな
うーん、後半はストーリーはいい方なので
なんか惜しい気がしますが冷静に考えるとアニメの出来はあまり良くない。
多分アニメ化は上手くいかなかったと感じました。
作画と演技どっちか悪い程度ならもっといい点は出てましたが
両方となると総合点は苦しいでしょう。