ノンリニア さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
のんびりとした休日の午後におすすめ
休日の午後って独特のマッタリ感がありますよね。
そんな時間にぴったりの作品……
だと思います。
時間は100分程度と手頃なボリューム。
ジャンルはSFで、そこそこ重いテーマを扱っていますが、深く掘り下げることはせず、感覚的にわかるようなストーリーになっています。
劇場公開版ということからターゲットをかなり一般層にまで広げて設定しているのでしょうね、その要求を受けての平易なシナリオ構成はさすがニトロプラス、よくまとめられているのではないでしょうか。
主要登場人物も少なく、アンジェラ(ディーヴァのエージェント)とディンゴ(アンジェラの協力者でリアルワールドの住人)、そしてフロンティアセッター(AI)の3名をおさえればOK、シンプルですよね。
{netabare}
作中では、肉体という束縛から解放されたヴァーチャルワールド(楽園:ディーヴァ)の住人と、リアルワールドの人間、そしてリアルワールドの人々の積年の想いから発生したAIの、それぞれの存在と関係性が描かれていますが……
小難しいことは抜きにして、リアルな肉体を持て余しつつも自分の知らない世界に惹かれていくアンジェラの心情変化と、進化を繰り返す過程で自己に目覚めたフロンティアセッターのパーソナリティーを観ているだけで、私は十分に楽しめました。
特にフロンティアセッターの人柄には惹かれました。
いかにもAIらしい実直さで、でもなぜか温かくて……(神谷さんの声のおかげですね)
ディーヴァの攻撃をものともせず、驚くアンジェラに対し「ダテに自己進化はしておりません」のセリフはかっこよすぎます。
そうそう、AIといえば、たちこま達の幼い感じも好きですがww
この人柄にふれているだけで、あら不思議、人間の定義なんて飛び越えて感覚的に同じ仲間だと認識してしまうんですね。
{/netabare}
作画も美しく、声優さんもとてもいい仕事をされていると思います。
惜しむらくはラストの挿入曲ですかね。
もう少しエモーショナルな方向に振ってもらった方が単純に楽しめるのですが、、、
ところでこの作品、フル3Dらしいのですが本当なのでしょうか??
顔の表情も?
私にはわかりませんでしたww
おまけ:冒頭の「胸騒ぎ」
{netabare}
冒頭のアンジェラの水着とナンパ男のファッション!このセンスには驚かされます。このまま観続けても大丈夫なのか?と不安になることでしょう。でもご安心ください、その後はふつうですので。
{/netabare}