あしすと さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ある点において最近では「珍しい」と感じた作品
一行説明をするなら、
「ふしぎな世界観の魔法少女アニメ」
ということで良いでしょうか?
そんな作品です。
まず最初に断っておきますと、以下2点については触れません。
・なんか噂によると、SF考証が本格的らしい
しかし、自分はそういう方面の繊細さに興味がなく、SF設定が適当でも全然問題なく視聴できてしまうので、この分野についてはよく分かりません(笑)
・ガイナックスが久しぶりに本気で作った作品らしい。
これも、自分は制作会社がどこかという点に興味がないので、この分野についてもよく分かりません(笑)
そのため、このレビューは割と表面的な部分だけをぼんやりと眺めた感想になります。
そんな前置きはさておき、本題です。
タイトルで挙げた「ある点」とは…、
【事前情報から予想される展開】を【裏切らず】に完結した【オリジナル作品】
というのが珍しいと思ったということです。
オリジナル作品って、事前情報があんまり出ませんよね。
もちろん事前情報を絞ることで視聴者を良い意味で裏切って、展開に食いつかせる意図があるということは重々承知しているつもりなのですが…、
だからといって自分が好きではないジャンルの方向に舵を切られてしまうと、正直なところ「こういう展開になるって分かってたら最初から見なかったのになぁ~」と感じてしまいます。
そして、ここ最近はそういうオリジナル作品が割と多かった印象。
まぁ単純に自分がシリアス(というか、不愉快な展開?)嫌いなだけなんですが(笑)
{netabare}作品として優れているかどうかは別として、あくまで個人的な好みとしてですが、
・結城友奈
・天体のメソッド
・ユリ熊嵐
…の3作が事前情報とキャラデザから予想していた内容に比べてだいぶヘビーで、もしこれらが原作有りアニメで事前情報の時点でもう少し分かっていたら最初から見なかったかなぁ、と感じました。
(自分は制作スタッフとかに詳しくないもんで、監督さんが誰だからどういう作品になるんだろう、みたいな知識はないんです 汗){/netabare}
そんなこんなで自分はオリジナル作品との相性があまり良くないみたいです(笑)
まぁそもそも自分はB級アニメが好きで、オリジナル作品はA級アニメを目指して制作されることが多いでしょうから、相性の悪さは当然っちゃ当然なんですが(笑)
でも懲りずに見てみましたよ、放課後のプレアデス。
事前情報から素直に予想していたのは
「ふしぎでほっこりするような魔法少女アニメ」
ってところですかね。
途中、いつか路線が変わるのではないかとビクビクしていたわけですが、この作品は最後までそういう路線で行ってくれました(笑)
登場人物たちは真面目に問題に取り組んでいるわけですが、あくまでも「シリアス」や「不愉快な展開」になることはなく、どこか心温まるようなほっこりとした展開のまま最終盤まで。
(以下、最終回ネタバレ。)
{netabare}厳密には、終わらせ方がハッピーエンドではなくベターエンドという感じだったのが個人的には少し残念でしたが。
ここまでほっこり魔法少女アニメを続けてきたんだから、奇をてらわずにみんな幸せになるハッピーエンドで良かったのに・・・と。{/netabare}
というわけで、唯一最終回に思うところはありましたが、全編を通しては裏切りのない良作だったと思います。
ただ、悪い意味での裏切りがなかっただけでなく、良い意味での裏切りもなかったので、悪意のある解釈をするともしかしたら印象に残りにくい作品になってしまったのかな。
アニメって難しいですね…。