「えとたま(TVアニメ動画)」

総合得点
62.3
感想・評価
357
棚に入れた
1624
ランキング
4972
★★★★☆ 3.5 (357)
物語
3.2
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

バラエティー的日常回と3Dバトルが光る。ネコ娘萌えか村川梨衣さんファンなら一見の価値あり?

干支を萌え化した萌えキャラ達が3D作画でバトルしたり、和気あいあいと騒がしく過ごしたり。
全12話のオリジナルアニメです。
日常パートは2D(普通のアニメ絵)戦闘パートを3Dなのが特徴です。

1話1話はかなりオカスで乱雑な感じの日常系+ファンタジーコメディーな感じですが、全体のストーリーは中々です。
萌えとコミカル7割、バトル2割、シリアス1割な感じ。
…万人受けしない作風かも。全般的にやや古い作風に思える。
主人公にゃ〜たん(かなりウザい猫娘)始め干支娘たちの(かなり騒がしい)コメディーと(あざとい)萌えを好意的に楽しめる人向き。
あと、りえしょんファンならば一見の価値はあるかと。

{netabare} 『物語』
全体のプロットは、60年に一度選ばれる12人の干支神の一人になる為に、猫の干支娘「にゃ〜たん」が他の干支神と「ソルラルシール」というアイテムを掛けて色々とバトルをして、シール12枚集めなければならない。
果たしてにゃ〜たんは無事干支神になれるのか…!?
…でも、にゃ〜たんも、他の干支娘たちも(ネズミの干支娘ちゅ〜たん除き)ほぼ全員が、人間の少年タケルの家に居候。
時にケンカしたり、時にドタバタ騒ぎやったり、全般的に和気あいあいとしつつ、かなり騒がしい(ファンタジー寄りの)日常系の様相を呈してます。
…少年一人に美少女大勢居候とくればハーレム系か!?
と思いきや、タケルはほぼ完全ににゃ〜たんの保護者兼、干支娘たちの仲介人ポジ、ハーレム展開は見事なまでに皆無ですw

1話1話の展開はかなりカオスというか、良く言えばバリエーションに富んでいる、悪く言えば乱雑。
萌え的には、キャラ自体はあざとい可愛さはあるも、特に可愛さ強調する展開はない為、ひたすらに騒がしい干支娘たちのドタバタを見て、楽しめるか否か?
※2013年度の「彼女がフラグを折られたら」から、ハーレム萌えを排除したような作風か。
「がをられ」は露骨にあざとい「ハーレム萌え」でゴリ押すタイプでしたが、本作「えとたま」には「ハーレム萌え」が無い。
…そこをどう見るか?
ハーレム萌えなんぞいらん!ウザかわいいにゃ〜たん達のドタバタを見てるだけで楽しいよ♪
…そう思えたならば、本作楽しめます。
思えないならば、本作合わないかも?

基本コミカルだがシリアス成分もあり、バランスは良いが、唐突感もある。
3話にしていきなり犠牲が!?
と思いきや無事でホッとしたり…
ここら辺は、本作がシリアスやっても安心ですよ♪という事だろうが、3Dバトルの迫力あり過ぎる為か、一時はかなり心配してしまった。
3Dバトルは侮れない迫力あったり、ガチバトルだけでなく勝負にバリエーションあるので飽きさせないが、面白さにムラがある感。
将棋をやるお話(9話)は中々面白かったです。

ほかには
タケルとにゃ〜たんの、静かな関係性というか、地味だが少しずつお互い思いやったりするような、温かい距離感が良いです。
タケルがにゃ〜たんに感謝すると「ソルラル」というエネルギーでにゃ〜たん力貰える、単なる力だけでなく、気持ちも受け取れるのが良い感じでした。

終盤はかなりシリアスあり、盛り上がります。
全般を通して「にゃ〜たんの失われた記憶」と「ちゅうたんとの因縁」の伏線は丁寧で、最終的にしっかり纏まっていて、後味も良し。
…本作を気楽な萌え系としてみるとシリアス邪魔かもですが、メリハリがあるので、意外にコミカルとシリアス両方が共存していた感。

…総じて
コミカルとシリアス、騒がしくも和気あいあいな日常とバトルの配分が魅力でした。
1話1話は乱雑なので、雰囲気は人を選ぶかもです。


『作画』
日常は可もなく不可もなく、水準よりは可愛い萌え絵。
にゃ〜たんは「あざとい古典的な萌えキャラ」として萌えるに十分。
見所はバトル回の3Dで、非常にヌルヌル動く上に迫力あり。
バトルアニメとして見ても、見どころタップリです。
…逆説的ですが、迫力があり過ぎた感も。
終盤は良いのですが、それ以外では迫力あり過ぎて引いてしまう部分も。

『声優』
にゃ〜たんの村川梨衣さんが本領発揮。ウザいくらいの騒がしくあざとい演技で好演されました。
…これをウザいと見るか、萌えると見るか!?
正直ややウザいのですがw でもそのウザさ含めて大変良し♪

チュウたんの大原さやかさんは珍しいクール凶キャラ、終盤の迫力はかなりのもの。
花守ゆみりさんは「ローリングガールズ」で千綾ちゃんの人、今回もウリたんを可愛らしく好演でした。
下野紘さんも地味ながら難しい役どころ、ありがとうの感謝など、地味に感情伝わってきて好演でした。
全般的に良い感じなのでは。

『音楽』
にゃ〜たん(村川梨衣さん)歌うOP「リトライ☆ランデヴー」かなりカッコイイ。
高揚感ある良い主題歌です。
※村川さんの歌では「エスカ&ロジーのアトリエ」の「アスイロ」が一番好きなんですが、こちらも良いですな♪

ED「blue moment」は干支娘全員で歌い、一転してしっとりとした余韻のある曲。
「じゃあね、またねと~♪」の出だして、少し寂しいような、温かいような気持に。
EDとして良い感じです。

『キャラ』
ネコの干支娘にゃ〜たんがとにかくウザかわいい!
ワガママで怠惰でズル賢くて…正直あまり「良い子」ではないです。
が、素直で奔放で、やさしく思いやりあって、感謝を真っ直ぐに受け止められる。
良い面も悪い面もたくさんありますが、通してみれば…タケルから見ても可愛くて傍にいたいキャラクターだったのでは。

タケルは驚くほどにハーレムとは無縁!
ひたすらに中立の保護者視点でした。
地味だが、彼がいなければ本作は成立しない。

他干支娘は存在感に差あり。半分モブも多し…でもある程度仕方がないと割り切る(がをられと同じ視聴姿勢)。
ウリたんが可愛かったです。「ですです」と繰り返す口癖萌え♪
※「彼女がフラグを折られたら」で加隈亜衣さんが演じた子を彷彿とさせる。

ガチ百合だが見せ場があったモ〜たんもよかった。
まさか感動要員だったとは!

ちゅうたんはデレてからがかわいい!
…存在感に差がありますが、キャラは好感持てました。{/netabare}

投稿 : 2015/07/05
閲覧 : 384
サンキュー:

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