もふ(´-ω⊂゛) さんの感想・評価
2.7
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
社会風刺のような映画でした。
カラフル
物語3.5 キャラ2.5 作画2.5 音楽2.5 声優2.5
公開当時、テレビCMを見て気になっていました。5年越しにようやく見ることが出来ました。
内容ですが、なんだか社会風刺のような映画だと思いました。2010年当時、私は中学生でしたので記憶があいまいではありますが、自殺が社会問題になっていたと思います。小・中学生など若い世代でいじめ・自殺が相次ぎ、それをテーマにした映画やドラマが多かった時期であったように思います。この作品もそんな時代の流れを汲み、中学生の自殺・いじめをテーマにした作品です。道徳の教材のような映画でした。
{netabare}
5観点評価についてです
物語:3.5
いじめや家庭崩壊を苦に自殺した少年が、その記憶をまったく失った状態から人生をやり直し、以前は気付けなかった大切なものを見つけ出し、強く生きる心を手に入れる話・・・といったところでしょうか。まず第1に、友人の大切さを感じました。主人公の真は、友人が出来た瞬間に世界が一転し明るく夢を持って生きていきます。隣を歩く人が誰もいないというのはとてもつらいものです。大げさかもしれませんが、中学生にとってはそれだけのことで世界が大きく変わるものです。自殺した真と生きることを選んだ真。一番大きな違いは友人の有無だと思います。次に、家族のことですが、自分の思うところをさらけ出すことが大切なのだと思いました。真が自殺したことをきっかけにこれまでなおざりにしていた家族のことを見つめなおし意識してコミュニケーションをとろうとした真の家族。真の進路問題で互いの気持ちをぶつけ合ったことで本当の家族になれたのではないでしょうか。以上のようにテーマ性もしっかりしていますし、考えさせられるところもある。良い作品だと思いました。ただ、他のアニメと同じような目線で見るなら少し・・・。展開が読めますし、自分の前世が真自身だと気づくのがあまりに突然すぎる。伏線などはないのでしょうか。ストーリーだけを淡々となぞっているような感じでした。なんだか、一度天国に行ったこともぷらぷらに出会ったことも全て真の夢だったのではないかと思います。本当は真は死んではいなかったし、生き返ったわけではなかったのではないかと。少し無理がありますが^^;
キャラ:2.5
登場人物が抱えている問題が「それは仕方がない」や「わかる!」と共感できるものではなかったです。浮気した母親も結局家族に秘密にしたままですし、ヒロカの援助交際問題も放置。唐突に「時々悪い子になる」などとまた別の問題をぶっこんでくるし、いろいろな問題、テーマ性を作り出した割にはほとんど未解決。真の生きる意志再生問題以外は放置でなんのこっちゃわからんことになっていました。そんなこんなで特に感情移入することなく、登場人物Aとしてとらえていました。普通です。
作画:2.5
あまり魅力を感じない・・・。画面から読み取れる情報が特にない。映画ですからそこそこ気合が入っていましたが、それだけです。食い入ってみる気にならないです。途中からスマホいじってました。
音楽:2.5
なんでそこでその音楽使ったんだろ・・・と思うくらいBGMが微妙でした。しっくりこないなというか。それだけです。
声優:2.5
安定のタレント声優。こういう映画は大体そうなので、普通かと。しかし、おかげであまり感情移入ができない・・・。ぷらぷらが関西弁だったのは声をやっている子役に合わせたのか、関西弁キャラにする意味もよくわかんなかったですが。
{/netabare}
全体通して言うと、
予告のほうが面白そうに見えました。
※単純な好き嫌いから少々酷評になってしまいました。良い作品だと思います。