「ゲド戦記(アニメ映画)」

総合得点
58.8
感想・評価
516
棚に入れた
2616
ランキング
6563
★★★★☆ 3.2 (516)
物語
2.8
作画
3.6
声優
3.0
音楽
3.5
キャラ
3.0

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

タイトルなし

公開当時、叩くに叩かれ散々こき下ろされた本作。
とは言っても、酷評している層は主に、普段のジブリが大好きな大衆なので「娯楽性に乏しいだけで、実はストーリーは良いのかも」なんて密かな期待を胸に視聴に臨んだ。


良いストーリー? そんなものはどこにもなかったよ……。

今までのジブリとは明らかに異なる作風。
これ自体を非難する気はない。むしろ、こういう路線にいこうとした姿勢は評価したいぐらいだ。
ただ、厳然とした事実として、肝心の内容が非常につまらないのだ。

こうやってダークファンタジーの趣をみせるのは良いのだけど、画面に緊張感がなく、ただ暗いだけってのが、個人的にはダメだと思う。誰も彼もが辛気臭い顔をして、おまけにストーリーに惹き込まれるものがない。
原作のストーリーをアレンジしたオリジナル、という話だけど、そのワリにはエピソードや人物関係のブツ切り感が酷く、アレンジしているというよりは歪なパッチワークという印象を拭えない。
中盤まで観ても、ストーリーの中心がどこなのか判然としないのもあって、本作の世界に入り込めないのだ。それで約120分という時間を視聴するのは、やや酷な話といえる。


これがいつものジブリであったなら、少なくともキャラクターは魅力的であったかもしれない。
しかし悲しいかな、本作はキャラクターの魅力の乏しさこそが問題だった。
全体的に、元々の味付けは濃いはずなのに、水を加えられて薄味になってしまった感じがある。
以上を踏まえて言えることは、監督の力量不足。これに尽きる。

とはいえ、初監督作品でこういう路線を進んだのは、父親に対するコンプレックスからの行動だとしても評価したいところだ。
僕は別に、宮崎駿さんを全面肯定しているワケでもないし、次回作も観てみようという気持ちはある。

投稿 : 2015/07/18
閲覧 : 394

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