しんまっは さんの感想・評価
2.7
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
最悪なストーリーだと思いました
確かに感動のアニメだと思いますが...
{netabare}
全体のあらすじは他の方のコメントに任せるとして、
後半、特に最終回の終わり方が納得いかないです。
無理矢理ハッピーエンドにして全てを台無しにされたような感じです。
この物語の本当の真髄は、汐(娘)が生まれて、その代わりに汐の母である(元々病気で身体が弱かった)渚が死んでしまうところから始まると思います。
あれだけ渚を愛して大事にしてきたトモヤくん(主人公=汐の父)ですが、渚が死んだショックからか自暴自棄になってそれから5年間育児放棄するという心境の変化。
(これはこれで渚の両親が例えば「乳幼児のころは男手ひとつで育てるのは大変だろうから、トモヤくんも仕事も有ることですし、よかったらウチで面倒見ますよ」と言ったんだろうと想像すると、渚の死のショックと併せ持って考えて、さほど不自然なことでは無いと思います)
そして感動のクライマックスは、渚の両親の図らいで、5歳になった汐と二人で旅行するところにあります。
旅行中にトモヤくんの父方の母と出会い、そこで父に対する考えの変化と汐に対する心境の変化が起こります。
その変化によって、汐に謝罪して一緒に住むことを決め、頑なに嫌っていた父のもとを訪れて全てを許して感謝の気持ちを示します(この行ないによって、トモヤくんの胸に「奇跡の光」が降り注ぐ)。
しかし、汐と一緒に幸せに暮らしていけると思った矢先、汐も渚と同じ病に倒れます。ぐったりして長い期間熱が下がらずに自宅療養。
トモヤくんも仕事を辞め、全身全霊をかけて看病します。
そんな中、汐は「旅行に行きたい」とトモヤくんに懇願します。
トモヤくんは「病気が治ったら」と諭すものの、汐の頼みを断りきれず、雪の降る中ふたりで家を出て旅行へ出発します。
家を出てほどなく、汐の体力も限界に達して生命の危機に・・・
ここで(最終回)、例の光が光臨して「汐が助かる」ぐらいなら良かったのですが、”奇跡”が発生して時間は汐が生まれる瞬間まで戻ります。
さらにその”奇跡”によって渚の病まで治ってしまっていて、渚も死なずに済み、家族3人で幸せに過ごせてしまうというハッピーエンド!?
汐と二人での旅行の思い出はどうなったのか?
そこで生じた汐との間の絆は?
トモヤくんの父との和解はどうなったのか?
{/netabare}
全てが台無しだと思います。