chariot さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
お手軽ハートフル。
全13話。
霊が見える少女と友人たち、霊たちとの交流を描いたハートフルコメディ作品。
一般人には見えないけれど世の中にはたくさんの霊がいて、それが普通に見えてしまう霊感少女・天海響。
かなり天然で心優しい彼女は困っている霊たちがいるとお手伝いをしてあげようと頑張る・・・
霊と言っても怨念を持つものは登場せず、みんな優しい霊ばかり。
響の親切な性格もあってかみんな協力的。
よく考えるとエグい表現もありましたが{netabare}(調理実習室にいる手だけの霊が喋れないのは「頭が見つかってないから」だとか、お勧めの饅頭屋を教えてくれた霊が響曰く「おなかに大きな穴があいていらっしゃるのでお供えを食べられない」とか・・・){/netabare}、基本的には明るく優しいお話です。
展開がベタ。
登場人物たちは理解しなくても観ている側はほぼ話の結末が見える状態です。
ですが、現世に未練を残した霊たちの残された人たちに対する優しい心がスッと入ってくるので気軽に観ても軽く感動出来る良い作品だと思います。
納得行かない点。
{netabare} 山田の存在(笑)
ギャグ要員ではありますが、女子5人グループに男子が1人だけいるのはどうだろう。
男子の友達もいなそうだけど・・・
バランスを考えるともう1人男子を増やすか山田を省くかして欲しかったです。
ギャグも寒いしねぇ・・・・。。
男主人公で周りが女の子ばっかりなのは見慣れた感じがありますが、本作では違和感しか感じないのは何故なんでしょうね・・・。
霊感がなくなる件。
この話(11~12話)は全体的に説明不足に感じます。
今まで考察とは無縁な話と思って観ていただけに朝顔と霊感の関係性、何の比喩なのか、何故なくなり何故戻ったのか、いきなり視聴者に丸投げされても・・・
もう少し説明が欲しかったです。
好きなシーン。
響のお父さんがお母さんと出会った話の鳩の霊が言ったセリフ・・・
というか、お母さんが鳩語で伝えた所(笑){/netabare}
まとめ。
30分枠のアニメとして観ると原作が四コマ漫画なせいか場面転換が雑な感じがあります。
OP・EDは明るく楽しくコメディ作品らしい曲調で、映像もかなり丁寧で良い印象でしたが、本編での作画に関しては少し落ちる印象でした。
総合的にアニメーションもエンタメ性も高く評価出来る作品ではありませんが、設定の少なさとほぼ1話完結の手軽さで優しさ溢れる作品です。
個別の評価点はそれほど高く出来ませんでしたが割と面白く観終える事が出来ました。
響の天然、井上のツンデレなどキャラもブレず、霊の見える子の日常コメディとしては十分楽しめると思います。