小真 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
血が繋がって無くたって愛せる家族
原作は読みました。
祖父の葬儀で偶然出会った大吉とりん。
誰の子供か分からないりんを誰が引き取るかの会議。。
そんな中で大吉だけが、彼だけが自ら名乗り出て彼女を引き取る決心をしました。
事前にまるで物を扱うような親戚たちの雰囲気、仕草に苛立ちを覚える描写が書いてあったため、おそらくその場の思いつきとか感情で行動に移したと思います。
でもよ~く考えてください。
子供を育てると言うこと。。。
現実世界で考えるとして、この後この子が大学まで進学と仮定するとしたら、細かい計算まではしていませんけどざっと一千万円くらい飛びますね。
ましてやまだ6歳の女の子。
自分で判断できないためりんの身の回りの世話を焼かなきゃならない。
服を買ったり市役所に手続きしたり……そしてなんと言っても自分が育てるという責任――
結婚していない上に独身生活が長い大吉にとっては絶対荷が重たかったはずです。
それでも負けずにりんのため仕事を異動して時間を作り、一生懸命『頑張ろう』という意志が凄いです。
結果、大吉は苦労や負担が絶えなかったけど、
その分りんは幸せな思い出が絶えなかったんじゃないかなと感じました。
あの時『名乗り出た』大吉……
結果はどうであれ、一人の女の子を幸せにするという意志を持つその姿は、、、尊敬に値します。