Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
殺せんせーを始めとする先生達の影響で変わっていく3年E組の皆んな・・・
この作品の原作は未読です。この作品を視聴するかは得体の知れない殺せんせーの風貌に少し悩みましたが、監督が岸誠二さんである事を知り視聴を決めた作品です。
岸監督の作品は個人的に大好きで、お気に入りの棚には、Angel Beats!、蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-、結城友奈は勇者である、の3作品を入れていますが、どの作品も思い入れの多いものばかりです^^
物語の舞台は、椚ヶ丘中学校の3年E組が通う旧校舎・・・3年E組の「E」は「エンド」のEで落ちこぼれを意味するのだそうです。
学校における自分達の立ち位置が分かる事・・・そして自ら望んでこのクラスに来た訳では無い事から、E組の皆んなには覇気がありません^^;
ある日、3年E組に黄色い謎の生命身体が突然訪れてきました。
その黄色い謎の生命体・・・マッハ20で空を飛び、月の7割を破壊したとんでもない存在だったんです。
その生命体・・・殺せんせーは「来年3月までに自分を殺せなければ地球を破壊する」と言い、この3年E組の担任になる事を希望します。
殺せんせーの事を第3者に口外してはならない
殺せんせーは生徒に危害を加えてはいけない
など細かい条件は幾つかあるのですが、暗殺の成功報酬は100億円に目が眩み、生徒たちは殺せんせーを担任として受け入れて・・・物語が動いていきます。
担任教師と生徒、教壇で黒板に向かう先生と机でノートをとる生徒たち・・・一見どこにでもある風景ですが、3年E組の授業は緊張感に満ち溢れています・・・
暗殺の成功報酬は100億円・・・きっとクラスの皆んなで山分けしても一生遊んで暮らせる位の金額が中学生の懐に転がり込もうとしているんです。
暗殺に掛ける生徒たちの熱意・・・半端ありません。
けれど、マッハ20・・・という速度を体感した事がないので何とも言えませんが、この作品を視聴して思ったのは、生命体がマッハ20でちょこまかと動けるのは反則だという事です^^;
マッハ20という速さに耐えうる身体能力とマッハ20で動ける利点を最大に活かす動体視力が殺せんせーには備わっているので、生徒の熱意だけでは何ともなりません^^;
ずっと、このペースで殺せんせーvs生徒の暗殺ごっこが続いたなら、きっと途中で視聴を切っていたかもしれません。
この作品・・・生徒が殺せんせーを暗殺するより見応えのあるストーリーがてんこ盛りなんです^^
生徒たちはまだ中学生・・・個人で解決できない悩みを抱えていたり、他人とうまく接する事ができなかったりといった面を当然持っています。
そういった生徒一人一人に対して殺せんせー流の諭し方で接する事によって、生徒たちが少しずつ変わっていくんです。
変わったことが実感できると素直に嬉しいから、また頑張る・・・
こういう生徒がクラスの中で一人・・・また一人と増えていくとクラス全体の雰囲気も変わってくるんです^^
そういう中で生徒たちに徹底的に叩き込まれる暗殺スキルも半端ありません。
何せ教えてくれるのは防衛省臨時特務部所属の烏間先生と、英語教師という名目でやってきた腕利きの暗殺者であるイリーナ・イェラビッチ(通称ビッチ先生)、そして殺せんせーという最強の講師陣なんです。
でも、3年E組のみんなが教えて貰っているのは、ただの暗殺スキルだけじゃありません。
3年E組の「E」は「エンド」のEでしたが、その汚名は返上できるのでしょうか。
生徒たちは俯きがちだった目線を上げてしっかり前を向いているでしょうか。
バラバラだったクラスはどの様になったのでしょうか・・・
気になる方は是非本編をご覧頂きたいと思います。
特に中盤以降・・・物語が加速度的に面白さを増していきますよ^^
オープニングテーマは、3年E組うた担と修学旅行4班の「青春サツバツ論」と「自力本願レボリューション」
エンディングテーマは、moumoonさんの「Hello,shooting-star」
オープニングはこの作品の勢いそのもの・・・という感じでした。
エンディングは心に染み入る曲だったと思います。
2クール22話の作品で、物語としては未だ道半ばなのだと思います。
ですが、2016年に続編の放送が決まっているのは嬉しい限りです。
3年E組の皆んなと先生達の掛け合いを見ていると、終わっちゃうのが少し勿体無い様な気がする作品ですが、来年の放送を楽しみに待っていたいと思います♪