ムッツリーニ さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
✕絵柄 ○魅力
A'sで魔法要素を超科学として捨て去り、StrykerSで少女(幼女)要素を時間経過で捨て去り、ついにはなのはすら主人公から追い落として表題の全てを失いながら始まった本作。
さすがにマズいと思ったのか主人公を娘のヴィヴィオに替えて少女(幼女)要素を強めたものの、彼女が極めようとしているのは格闘技。ただでさえ薄まっていた魔法要素が「なんかスゴい一撃のエフェクト」として形骸化しつつある。違う、そうじゃない。
まぁ、それは言っても仕方ないのでもう伝統と考えて許容するとして、しかし格闘技モノの作品として見てもアクションがしょぼいし、日常パートはそれぞれの努力をじっくり描いていますがその努力に至る過程を原作共々すっ飛ばしているため感情移入し辛く、正直見所に欠ける。
今作は監督も制作会社も全く違うため、絵柄や演出が違うのは致し方ないです。むしろ良く再現しようと努力なさっていたと思います。
でも再現してほしかったのは「絵柄」じゃなくて「魅力」の方なんですよね。
シリーズを重ねる毎に魔法少女要素が薄まろうが、ストーリーがご都合だらけで破綻してようが、可愛らしい少女が力強くかっこよく戦う、萌え×燃えがなのはシリーズ最大の魅力だったはず。
数々の欠点を補って余りあるパワーを持っていたシリーズだっただけに今作の出来は残念です。
余談。
分割2クールにしても切る所が明らかにおかしいと思いますが、まぁそれはいいです。バディコンプレックスと同じ運命を辿らなければ、ですが。