Baal さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
Crowds~それは動く時も動かざる時も見えたりはしない・・・
タツノコプロを代表する作品『科学忍者隊ガッチャマン』から
派生した「ガッチャマン」の名を持つアニメとしては7番目の作品
であり、『ガッチャマン』をリブート(再起動)したとも言われる。
全12話+特別編
異星人犯罪者を秘密裏に駆除する特殊部隊・ガッチャマンは
ちまたでは架空のフィクションとしての存在と認識されており
その実在は否定されていた。
そんな時日常に退屈していた女子高生の一ノ瀬はじめは突然
目の前に現れた謎の人物から不思議な手帳を預かり、ガッチャマン
となる使命を受ける。その手帳に書かれた事に対して自分の
予感を信じ学校を飛び出した彼女はそこでガッチャマンとして
戦う橘清音に会い、その実在を目の当たりにするのだった・・・
ニコニコ一挙放送で最終話のディレクターカット版も含めて
視聴しましたがとても面白かったです。
最初はタイトルにガッチャマンとありますしきっとその作品を
色々変えて作られたものなのかなと思っていてあんまり積極的に
見ようとは思っていませんでした。ですが1話を見て2話を見て
とヒーロー物としてのあり方と情報としての群が動く時にどんな
感じでその群は動かされているのか、そしてその瞬間に何が
潜んでいるのかをどちらも互いを邪魔せずに干渉しあってどんどん
引き込まれていきました。
群衆の繋がりの中にある脆いワイヤーがいとも簡単に切られ
繋げ変えられてしまう。それを同じ存在の力を持ってして対抗
するのと別ベクトルからそこに干渉してきたヒーローの存在が
立ち向かうのがうまく融合していたと思います。
同じくガッチャマンとして戦うみんなが過去の挫折や夢を抱え
そこにそれを叩き落とされたり更に追い打ちをかけられたりする
中で再びその力をもってして跳ね除けようと立ち上がっていく所
はヒーロー物の情熱というか熱さをとても感じることが出来て
とても良かったです。
特に{netabare}丈さんの復活する所{/netabare}が一番良かったです。
OPとEDが今まで何百何千のアニソンを聴いてきた中でも一度も
聞いたことがなかったのですが両方とも良かったです。
OPはカッコイイし、EDは物語の引きにとても合っている様に思います。
「Crowds」(広い意味で。レビュータイトルも同じく)が
ある1点から1点の不連続な動きと捉えるとその瞬間において
位置特定だけで動きへと変換されるけどその間に連続な点が存在
するのならばその動きを追うことは出来ない。
何事に対しても移動速度がより早くなるにつれて人は孤立点に
なりその間は不透明になっていく。そこにより近づく中で群は移動
をしているのだろうと思う。
それを間に見え隠れさせながらヒーローたちをより際立たせて
いるように思います。
二期もどんな感じになっていくのか楽しみです。
◆個人的点数評価 80.531点