WGOgo94869 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
乃絵が好きだ
この物語は主人公の眞一郎が3人のヒロイン、乃絵、弘呂美、愛子との出会いをきっかけに、親友やヒロインたちの関係や、自分自身と向き合い、悩み、そして成長していく話です。
私は1話目の乃絵が登場したあたりから乃絵の行動が面白くて引き込まれました。眞一郎に雷轟丸のエサをあげたり、アブラムシの歌を歌ったりしてほっこりしました。
また、乃絵は人の心の奥底を見抜く鋭い洞察力みたいなのがあって弘呂美のことも見抜くし、眞一郎の悩みの種も見抜いていた。乃絵はそのことを「真心の想像力」といっていました。そこが印象的でした。
また、乃絵は祖母に涙をあげちゃったと話しています。だから涙を取り戻すために「飛べる」人材を探していると。さらに祖母は「とっても、とっても大切な人の涙だけもらうことができるんだ」と。
眞一郎は乃絵と付き合い、弘呂美は乃絵の兄と付き合うことになりこのまま乃絵エンドか!?と思っていましたが・・・最終的には、眞一郎が弘呂美のことが好きだとはっきりと乃絵に伝えることができ、乃絵も絶対に飛んで見せると誓い別れました。そんな乃絵がかっこいいと思いました(;;)
そして、眞一郎は弘呂美に付き合おうという。弘呂美は「いや」と答える。この時は信用できなかったのかな?乃絵とのことをほとんどしらないことからの不安もあったことでしょう。眞一郎がこれからずっと隣にいるんだからとその言葉を聞いて安堵したのでしょう、弘呂美は涙を流した。
この時、眞一郎はやっと大切な人の涙を拭うことができた。
また、最後の鶏小屋のシーンでは乃絵が涙を流していた。この涙は本当に綺麗だと思いました。
眞一郎は、誰か大切な人を想ったときに流れる涙こそが、真の涙なのだと考えました。
眞一郎は比呂美が好き。でも、彼にとっての「大切な人」は、乃絵。
だからあの時、乃絵にそれを告げたときの眞一郎の涙は、本当の涙だったのだと。だから、眞一郎は乃絵に涙をあげることができたと思います。
この「true tears」の本当の主人公は乃絵な気がしました。
彼女が雷轟丸や眞一郎から貰いたかった本当の涙。選ばれし者の涙。それを乃絵は自分の力で流すことができたんです。
乃絵はとんでもなく強いなと、そう思いました。
また、乃絵エンドを見てみたかったというのが本音です。
個人的に乃絵が報われる物語がみたかったり・・・
乃絵の気持ちを考えながら見てみるとすごく泣けました。
こんなにも感情移入してしまうとは思いませんでした。
そのくらい素晴らしかったんだと思います。
私も乃絵のように真心の想像力をもって考えて
人の気持ちに気づけるような人になりたいと思った。
ほんとにこの作品に出会えてよかった。
乃絵が飛べると私も信じています!