ダレイオス さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
セールスポイントはハイレベルな作画、尚内容は・・・
開始から展開が早いですね。
バスジャック事件に巻き込まれた主人公の遊太が
いきなり、犯人ともめているうちに
バスから転落し川原まで飛ばされたと思ったら
そこで女の子パンツを見たら幽体離脱して何処かに飛ばされて
そこで会った謎の猫に肉体を取り戻したければ
なんかの本集めろと言われてたり
パンツを見て興奮してさらに興奮したら人類滅亡て言われたり
変身ヒロインがバスジャック犯と格闘したり・・・
どうでしょう?
色んな要素があり
展開が早すぎて頭の中に整理に時間がかかりますね。
整理出来ても色んな要素のせいでなんのアニメなのかサッパリなので
どういうアニメなの?とまず何のアニメなのか知りたくなる
まあ序盤からギャグアニメの演出もみられるので
基本ギャグアニメで細かいことは気にするなのメッセージはわかるけど
第一印象としては何のアニメなのか知りたいが続きは気にならないかな
個人的には目的の無いアニメはあまり続きは気にならないですね。
一応この変身ヒロインはこのアニメのヒロインぽいので
変身ヒロインものがメインで人類滅亡阻止をするのが目的かなと勝手に解釈しました。
前半のストーリーはずっとコメディ、馬鹿騒ぎしたりギャグテイストのバトルの連続で
一見意味の無いストーリー展開がずっと続きますね。
個人的にはストーリー自体は楽しめませんでしたが
作画レベルは高いのでドタバタシーンの演出が凄く良くて
作画自体はさまになっているので馬鹿騒ぎしているシーンは楽しめました。
特に仮面男とのドタバタバトルは結構笑えました。
後半は一応、前半の上で書いた出来事やドタバタや馬鹿騒ぎした
ことの真相が明かされるパターンでしたね。
ここからは一応目的が判明するので見る気になりますがここまでが長いです。
後半にさしかかるまでが長いので、ここまで行き当たりばったりな展開で
視聴者には優しくないですね。
しかも真相はよくあるパターンで別に驚きとかは無くて、えっ?それなの?
てぐらいにしか思えませんでした。
個人的にはがっかりしました。そんなオリジナリティーの欠片も無い
展開は見たいとは思いませんでした。
おそらく視聴していた人の殆どは「またそれか!!」と思ったはずです。
真相自体も主人公がバスジャック事件に巻き込まれた所から幽体離脱する
謎も聞いていると、その真相は子供向けな設定で悪く言えば雑な設定
パンツを見て興奮してさらに興奮したら人類滅亡の意味も判明するのですが
意味はわかるがやはり雑ですね。
謎が解けてくると色々と適当なもので、ギャグテイストにでもしていないと
誤魔化せないくらいヤバイものだったと判明します。
なので前半はあれだけギャグテイストだったのかと納得はしました。
しかし雑な設定でオリジナリティーは感じられないとはいえ
謎が解けていく過程は面白いとは思いました。
やはりこの手のジャンルは展開はわかっていてもある程度は
楽しめると思います。
キャラの設定は色々設定されてて複雑でした。
そしてその複雑なキャラの設定が明かされるストーリー展開でした。
ただし、子供向けな雑な設定なのに設定は多く複雑なので
その組み合わせは悪くて、うーん設定同士が喧嘩をしていて
上手く設定を生かせたとは思えませんでした。
ストーリーに関しては一応はある程度の謎は解明はしますし
物語も完結しています。
しかし序盤感じた変身ヒロインものとかの設定や彼女がアイドルとか
設定はまとめきれてないと思うし
人類滅亡阻止の目的以外は行き当たりばったりで
流石にストーリー構成の悪さは感じました。
内容はお世辞にも出来のアニメとは言えないですね。
音楽は小室哲哉さんとのことですが、劇中の曲はあんまり印象には残りませんでした。
うーん言われてみれば小室哲哉さんの曲ぽいですが
個人的には普通ですね。
作画レベルは非常に高い。
背景の空の色が鮮やかだったりちゃんと手描きでキッチリ仕上げているのは
最近写真ぽい背景が多いので、それだけでも好印象
キャラデザインは萌えアニメの作画ではないので
萌えアニメ独特の可愛さとかないのですが
キャラの作画は安定して見ていて素直に綺麗な作画だなと思えました。
後半になると普通は崩れがちだけど逆に安定していました。
そういえば小道具とかの作画も綺麗なんですよね。
ピコピコハンマーの作画が凄く丁寧なので驚きました。
ロボットアニメではないのですが軍用ヘリコプターや終盤活躍するロボットの
作画は凄くきめ細かくて、その上よく動くんですよね。
爆風やエフェクトの作画レベルも高く素直に凄いと思えました。
アクションシーンもかなり動いていて枚数も多くて凄く良かった。
元々ギャグテイストの作風に見えたのですが
終盤の肉弾戦のチャンバラシーンの作画が凄いので真面目に戦っているように
見えて序盤のギャグテイストはどうなったのというぐらい
熱い戦闘でした。
そういえば、このアニメの作画の凄い所は本来はギャグになってはいけない
所で作画レベルが低いがゆえギャグみたいな作画になってしまうことがなく
まじめに動く作画なのは凄い。
またギャグを狙っているシーンの作画はキッチリと狙ったギャグ風の作画になっており
そういった描き分けが出来るのは個人的には感心してしまいました。
作画はかなり高評価出来ると思います。
声優さんについてはベテランの方が多かったので大きな不満はないですが
みかたん役の雨宮さんは普通に喋っている時はいいのですが
感情的な場面だと少し違和感を感じました。
どうも雨宮さんは私の基準では叫び声とか感情的な場面は微妙ですね。
遊太役の井上さんは少年役の感情のこもった演技は良かったし
演技的にキャラの誠意は感じされたし上手かったです。
噛み合ってないキャラ同士の設定やストーリーの出来はあまりよろしくはありませんが
この手の手堅い定番ジャンルは謎が解けてくると面白いかなと
思える展開はありました。作画レベルが高いので作画のおかげで
バトルや演出が面白いと思えるシーンは多かった。
個人的には何も考えなければ楽しめる出来はあるかなと感じました。
しかし形だけは終わらすことは出来たが
設定とかまとめきれてない部分もあるし
全体のストーリーの完成度は低いので評価的には低めです。
ギャグテイストにしても誤魔化せない雑さは感じました。