口内エンジン さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最高のエンターテイメント作品
まず、何から説明したものか・・・
幼女向けであって万人受けできる作品。
ストーリーの根幹的な部分はご都合主義、よく言えば王道ものでありながら
笑いと感動がぎっしりと詰まっている。
物語に登場する少女たちは日常生活を送りながらプリパラと言われる仮想空間で神アイドルを目指し、ライブを行うおことでランクを上げていく。
プリパラ自体は実際にゲームセンターや家電量販店などで稼働している
アーケードのリズムゲームであり、稼働開始から約1年半が経っているが
プレイヤーは200万人を超えている。
自分のマイキャラを作成し育てることが出来、ゲーム終了後にランダムで決まったコーデの一部(服、スカート、シューズ、ワンピース)がプリクラのような素材でできたチケットに印刷され排出される。
そのチケット(プリチケ)を次のライブで使用することが出来る。
また、プリチケの上半分はトモチケという自分のプロフィールのような形になっており、友達と交換することで友達のキャラクターとゲーム内でチームを組むことが出きる。トモチケをマイチケから切り離して友達と交換することを「パキる」という。
金銭的な問題は置いといてだいたい上記のプリパラと連動し、物語が進んでいく。
【以下ネタバレ有】
作品内ではプリチケが届いた女の子がプリパラに行くことができる。
私立パプリカ学園小学部に通う主人公「真中らぁら」はプリパラに憧れているが、まだプリチケは届いていなかった。
中学部、小学部のあるパプリカ学園では校長の意向で小学部のみプリパラに行くことが禁止されている。
校長の鼻は鋭い。プリチケを隠して学園内に持ちこもうものなら校長が常備しているハンディクリーナーで生徒のプリチケを瞬く間に没収していく。
その威力は目測で風速70mといったところだろうか・・・
これだけでもすでに謎なのだが、このハンディクリーナーは生きている。
言葉を発することはできないが鳴き声があり自分の意思で動くことが出来る。校長曰く、名前はリナちゃんである。
また、パプリカ学園中学部の生徒である「南風紀委員長」はパプリカ学園の非常に細かな校則を熟知しており違反を犯した生徒に対して違反チケットを叩きつけていく。らぁらは1話目の時点で通算96枚目の違反チケットを叩きつけられるが現在その枚数は200枚を超えている。
らぁらはプリパラに憧れながらも学園内の脅威に不満を抱いていた。
ある時らぁらはプリパラへ「みれぃ」という人物に落し物を届けに行き
とんとん拍子でみれぃとライブをすることになる。
みれぃは語尾に「ぷり」をつけて喋るなかなか初見にはキツいキャラ。
でも大丈夫!そのうち慣れるぷり!必ずみれぃの魅力に気づく時がくるぷり!ぷりぷりのぶりっ子キャラではないということを先に伝えておくぷり!
これはあくまで計算されたキャラ付けぷり!投稿者は第59話の「アイドルのおちりがぁ~!」発言をしたみれぃに一瞬で乗り換えたぷり!
ホップステップゲッチュー!
らぁらはみれぃからまたライブしようという約束を受けたが翌日、学園内でプリチケを隠し持っているのではないのかと校長に疑われライブの時間に間に合わなくなりそうになるがみれぃもらぁらのことを信じて待っており
なんとか校長の手から逃れたらぁらはライブに間に合い2度目のライブを行う。
昨日のライブ後はらぁらが急いで帰ったためお互い実際の正体を知らずにいたが、2度目のライブ後一緒にプリパラの外へ出た二人はお互いの正体を知ることになる。これは2話のラストシーンであり2話の一番の盛り上がりどころである。なぜそんなに盛り上がるかと言うとプリパラへ入るとほとんどの女の子は少しだけ現実と容姿が異なる。らぁらの場合は髪の量が増え、中学生ぐらいの体格に成長するが、みれぃの場合、現実の姿からは想像できない姿をしており、その正体と言うのが「南風紀委員長」もとい「南みれぃ」なのである。
この衝撃の展開からすぐさまEDへ入り視聴者の心をワシ掴みにしていく。
さらに1話と2話のOP映像ではみれぃはプリパラ内での姿のみで描かれているが、3話から現実の南みれぃの姿からプリパラ内のみれぃに変身するシーンが追加されるという徹底ぶり。
とにかくスタッフ愛のすごい作品である。
いきなり話が飛ぶがまとめると
プリパラ1シーズンの前半は
らぁらとみれぃが「北条そふぃ」と共にチーム「SoLaMi♡SMILE(ソラミスマイル)」の結成。
「東堂シオン」「ドロシー・ウェスト」「レオナ・ウェスト」が組むチーム「 Dressing Pafé(ドレッシングパフェ)」との対決。
中盤は校長がなぜプリパラを嫌うのかというところの解決。
そして後半は「ファルル」というボーカルドールとの対決、そしてファルルの救済。
37話は涙なしでは見れません。特に初期のOPである「Make it!」を会場のみんなが歌い始めるシーンはプリパラ1シーズンの集大成と言っても過言ではありません。もう思い出しただけで涙があふれてきます。
また、話の合間にちょくちょく挟まれるギャグや小ネタも魅力の一つ。
例えばらぁらがサインの練習をメモ帳に書いており、それを校長にバレそうになるシーンがある。校長バレを回避するためにらぁらはヤギの物まねと題してメモ帳を食べるという描写がある。しかも笑顔で淡々と「あぁ~紙おいしぃ~」と言いながら食べる。
幼女向けのアニメでしかも主人公の女の子が紙を食べるのだ。
面白くないわけがない。
他にもそふぃがクラゲのいる水槽の中で沈んでいく様子を見たらぁらが「わぁ~大きいクラゲ~」と発言したり
ドレッシングパフェのメンバーがなぜか頭に囲碁盤をのせて歩いていたり
32話のサブタイトルが「みれぃ、ぷりやめるってよ」とどこかで聞いたことのある作品名のパロディをぶっこんできたり
1話ごとに探すのが大変なぐらい膨大なネタがちりばめられている。
アイカツやプリティーリズムなどは残念ながら観ていないが一年以上キャラクターの成長を見守ることの出来る作品としてはプリキュアなどに精通するものがあると思う。
1シーズンでも十分に面白いが、2シーズンからさらに面白くなるので
続きは2シーズンのレビューに書くことにする。
最近の深夜アニメは結構観てきて面白い作品もいくつかあったが
このプリパラはそんな深夜アニメさえも超えてくる最高のエンターテイメント作品である。
まぁ比較するものではないがとにかくアニメという括りではプリパラを一番にお勧めする。