kiss-shot さんの感想・評価

4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

「その銃口(システム)は、正義を支配する」

このアニメは、にわかな自分でも良く耳にする作品で
いつ観ようかとワクワクしていました

ウィキのジャンル欄を見てみると
近未来、風刺、ディストピア、SF、アクション、
警察ドラマ、群像劇、クライム・サスペンスという様に
さまざまな要素が絡み合い、見る人により
どの部分に重きがあるのかが千差万別なのでしょう

海外のクライムサスペンス小説を好んで読むので
犯罪者と執行官の息詰まる心理戦、物凄く楽しく観られました

「踊る大捜査線」の監督として知られる本広克行さんが監督ということで
近未来の警察ドラマでＳＦの要素もふんだんにあるのに
捜査などの根本は今までの警察ドラマのような泥臭い場面が多く
新旧入り混じったバランスが絶妙で、
ＳＦ作品でよく見られる無機質な、感情を排除したような展開にならず良かった

「攻殻機動隊」や「劇場版パトイバー」などと通ずる所もあり
こういう近未来のダークな世界観が好きです

ストーリー展開は
序盤でシビュラシステムやドミネーターなどの説明
監視官、執行官の関係性、各キャラクターの人物像など丁寧に描かれ
足場を固めてから槙島の事件に介入して行き
最初から最後まで息もつかせぬ展開で魅了されました

キャラに関してはデザイン面ではあまり好みではなかったのですが
それを補って余りある魅力を持ったキャラ達でした
狡噛、常守、槙島の主要メンバーはもちろん
サブキャラも格好よく、特に縢の男っぷりにやられました
最後のあれは反則級でした

アクションシーンも格闘戦なんかが多く
シラットという格闘技がベースになっているようで
格好良くなかなか見応えがありました

音楽は全てがツボで大満足です
特にＥＤのEGOISTは素晴らしく
supercellのryoが手がけているそうで納得です

余談ですがドミネーターの音声が日高のり子さんって
タッチの南ちゃんじゃないですかｗ