「電脳コイル(TVアニメ動画)」

総合得点
83.9
感想・評価
1968
棚に入れた
11175
ランキング
308
★★★★☆ 3.9 (1968)
物語
4.2
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

tanu さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

(47歳家庭持ちおじさんの感想)現実と電脳…絵柄からは想像できないSFアニメの傑作

観て良かった!…「あにこれ」がなければ知らなかったし、たとえ知っていたとしても絵柄だけからは観ようとはしなかったでしょう。昭和のノスタルジーを感じさせる世界と、小学生の子供の行動を中心に描いた快作です。
普通、こういう話だと格好いい近未来SF的な絵柄にしそうなものだけど、昭和+子供の日常的世界を演出することで、現実世界と電脳世界のリンクというストーリーの、現実世界側のリアリティが増しているように思えます。
ストーリーは、前半から最終回までよく考えられていて、破たんもなく、いろいろな伏線も回収されていき、クオリティの高さが感じられます。こういう、過不足のないストーリー展開の作品を観ると、素晴らしい! と感じます。
前半は、子供ならではの人間関係を描きながら物語の世界観を視聴者にわからせていきます。このあたりは、主人公と同年代の子供が見ても楽しいかもしれません。後半は、だんだん大人向けの話になってきます。内容も少し難しくなってきて、多分、子供が見ても話がよく理解できないのではないかと思います。が大人には大丈夫。
唯一、12話、13話あたりは全体ストーリーの展開的には不要だったかもしれませんが、それはそれで、特に12話の「ひげ」の話は、この話し単独として面白く、結果として良いアクセントになっています。
褒めてばかりでも何なので、少しだけ残念な点に触れますと、「謎が謎をよんで次は一体どうなるの?」というわくわく感や「してやったり!」という爽快感にはやや欠けているように感じられました。小学生を主人公にするのであれば、大人的な世界や規則への反発や、子供ならではのエネルギーでそれを打ち破っていくようなテイストも入れられれば、更に魅力的な話になったのではないでしょうか。
そうでなければ、むしろ、高校生(あるいはひょっとしたら社会人1年生くらい)を主人公にした大人向けアニメとして、この世界観を深掘りした話にすると、もっと深みのある作品になったかもしれません。
と、えらそうなことは書いていますが、もちろん本作品はそのままでも十分楽しめます。「もっと評価されるべき」とのレビューが散見されますが、私もその通りだと思います。たぶん、「あにこれ」参加者のマジョリティ層には合っていないからだけではないでしょうか。
やはり、NHKアニメはすごいですね。

投稿 : 2011/11/13
閲覧 : 396
サンキュー:

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