どらむろ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
怒涛のシモネタからの、意外にタメになる?精神医学入門。意外に恥的もとい知的なコメディー
5分弱のショートコメディー、全20話。
自身も心療内科医である、ゆうきゆう先生の漫画が原作。
怒涛のシモネタ連発しつつ、非常に分かり易く心療内科や精神医学の解説をしてくれる内容です。
シモネタがダメな人にはオススメできず。
大丈夫な人ならば、適度に笑えて適度に興味深い、中々面白いショートアニメかと。
{netabare}『物語』
男性心療内科医の療先生が、クセ者揃いの看護師や患者たちの怒涛のシモネタボケに忙しくツッコミ入れつつ、話題に上がった精神医学の症例などを解説してくれる。
ボケ・ツッコミの漫才形式のコメディーか。
毎度の「お約束」形式が確立されており、パターン分かると、安心して楽しめるのが良い感じ。
例えばラストは精神科よりも「警察」頼みのオチでワンパターンでも、お約束だから許せるw
とにかく、変態スレスレ(というか殆どアウトw)な登場人物のシモネタボケのインパクト大。
それでも、意外に不快感催す程の下品さは無い感じ。
あくまでも「マイノリティーの象徴」としての変態ネタ、(漫画やアニメ内に限れば)愛すべきギャグとして割り切れる気がします。
同音異句が多い日本語の特性を活かしたギャグが多く、悉くをシモネタ絡みにする強引さに呆れつつも、中々に知的な言葉遊びのセンスも感じます。
…些かワンパターンな部分はあれど、お約束がしっかりしている事、変態性と医学解説のテンポ絶妙な事が合わさり、ショートコメディーとしては終始面白かったです。
精神医学の解説は、流石は本職が原作者なだけに、非常に分かり易い。
変態とシモネタで茶化されつつ、笑いながら興味深い知識を勉強できるのは非常に良かった。
個別エピソードは言及しませんが、毎回安定して面白かったです。
…全般に、精神的なマイノリティーに対する、(生暖かくも)寛容な立場が好感持てました。
…いや、私だって百合好きとか二次元萌えですし!
苦笑しつつ、まあ、良いか♪という気分にもなれる…かも。
総じて
変態やシモネタに特に嫌悪感が無いならば、安定したギャグで笑えつつも興味深い知識を得られる良作でした。
こういうショート作品も、悪くは無いです。
『作画』
キャラデザはショートとしては十分良いです。
看護師など女性陣は妙に美人ですし。
『声優』
療先生の忙しいツッコミと解説を、三木眞一郎さんが好演。
※同時期gyao!で「バーチャファイター」視聴していたので、結城晶との落差で密かに面白かったw
ナイスツッコミ!ナイス解説!苦労人だけど、中々イケボ。ステキです。
遠藤ゆりかさん、日笠陽子さん、内田真礼さんの官越三姉妹も良い感じ。
変態じいさんの緒方賢一さんの大ベテランらしい演技もお見事。
『音楽』
内田真礼さん歌う主題歌「からっぽカプセル」が中々に楽しい感じ。
ぽいぽい~♪
『キャラ』
イケメンなのに苦労人でツッコミ担当する療先生がんばった。
先生以外は悉くが変態、というか常識からズレていて、その非常識さがギャグを牽引してました。
比較的まともだが遼先生の足を引っ張りまくるあすなさん可愛い。
彼女が比較的まとも…と錯覚してくる辺りが本作のヤバさか…
一番エロいようでいて実は一番奥手ないやしお姉ちゃん、ある意味一番厄介なひめるお姉ちゃん等、女性陣は美人だがロクな人がいないw
祖父がある意味一番の大物であった。
変態だが、この人超頭しっかりしてるだろ!?超死にそうにないですw
この他にも露出狂の人など、ロクな登場人物がいないw
が、皆インパクトは抜群でしたw{/netabare}