血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ジパング…あなたにも見えたはずだ
イージス艦がもし太平洋戦争の真っ只中にタイムスリップしてしまったら? という話。
歴史の修正に関わろうとしないながらも、死ぬはずだった戦時中の軍人を一人救出した事で大日本帝国とかかわりを持たざるを得なくなってしまう。
歴史の修正に積極的に関わろうとしない角松と、未来を知ってしまった草加。
彼らがどういった選択を取るのか、そのせめぎあいがうまく描写されていてとても見ごたえがありました。
当時の兵器と現代兵器の描写力も鋭く、リアリティのある作品でミリタリー好きな人も満足できる出来だと思います。
{netabare}タイトルの台詞は草加の名言。ジパングの言葉が出てくる時のシーンは痺れました。
最終回はいわゆるおれたたエンドで、尻切れトンボで終わります。ここから先は原作をって事なんでしょう。
中途半端感は否めませんが、先を想像させる意味でこの辺で幕を閉じるのもいいんじゃないかと思います。
このまま何もせず敗戦を待ち、アメリカの犬になるか。それとも抗うか。
歴史を変えることなんて本来は許されない事なんでしょうが、史実の広島長崎や東京大空襲の件を知れば、歴史を捻じ曲げてでも変えたいと思うのは当然だと思います。
最終回あたりで、角松よりも草加に強く感情移入したのはやっぱり自分が日本人だからなんでしょうか。
可能性は低いんでしょうが、ジパングという新しい歴史。その続きをアニメで見てみたいとも思いました。{/netabare}