退会済のユーザー さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
再視聴
2011年当時、はじめてアニメをリアルタイムで見て完走した作品。
当時は「絵めちゃくちゃキレイだなー」とか「音楽いい!」など内容よりも見てくれ重視の見方していたように思う。いやまあ時々は心動かされることもあったが、それよりも「ぼんぼる」「ホビロン」などの寒い言い回しや、割と頻繁に出てくるお色気シーン、序盤から終盤まで引っ張る緒花・ミンチ・徹・孝ちゃんの四つどもえの恋愛事情のじれったさなどにイライラして、後半の方はほとんど惰性で見ていた。キャラクターに感情移入できなくて辛かった。
しかし、2015年になった今再度見なおしてみると、視聴後当時とは全く違う感情に満たされていたことに自分でも驚いた。
さすがに4年も経つと内容はほとんど忘れていていたが、寒い言い回しやお色気シーンの存在は頭に入っていたので、その点は特に気にならず、内容そのものに集中できた。
喜翆荘で働く人々のそれぞれの思いやそこに関わる人達の思い、恋愛や将来の夢などの青春、それらが美しい作画で丁寧に描かれていて、胸に響いた。
また、なこちの毒舌やミンチの照れ隠し、徹のどこまでも鈍感なところや蓮さんの健気さなど笑える場面もあり、よかった。
意外だったのが、当時全く感情移入できてなかった、なこちや縁に感情移入して見れたことだ。
なこちの自分を必死に変えようと努力して空回りしてしまうところ、縁のしっかり者の姉に劣等感を感じつつも負けじと努力するところなど、自分を変えようと必死な二人をいつまにか応援していた。
また、寒い寒いと思っていた「ぼんぼる」がなんだかんだいい言葉だと感じた。様々な思いを抱えた様々な人達の互いを思いやる気持ちや行動が輝きとなって互いを照らし合う、それが「ぼんぼる」なんだとわかった。
なんだかまとまりのない文章になったが、お色気シーンさえなければ誰にでもおすすめできる素晴らしい作品だと思う。OP・ED・挿入歌ともに素晴らしく、作画も言うことはない。このアニメに出会えてよかった。
とりあえず見終わったあとの虚無感が半端じゃないので、これから毎年一回は見たいと思う。また石川県にも行ってみたい。