Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
分割2クール作品の前半部分です。
この作品の原作は未読ですが、キャラデザが好みだったことと、はやみんが出演されるという事で視聴を決めた作品です。
物語の舞台は未知のウィルスが蔓延した世界で、人間の唯一生き延びる事のできる場所は、吸血鬼の支配する世界のみとなり、多くの少年少女が吸血鬼によって連れ去られていくのです。
本作品の主人公である百夜孤児院の一人・・・百夜優一郎は吸血鬼の支配する世界で家族と共に暮らしていました。
家族といっても同じ百夜孤児院の子供ばかり・・・
吸血鬼の影に怯えながらその日食べられる僅かな食料を家族皆んなで分け合う・・・そんな日々を過ごしてきましたが、ある日、同じ百夜孤児院の百夜ミカエラから脱走の話を持ちかけられるのです。
脱走・・・成功するかどうかは分かりません・・・
万が一成功したとしてもこの場所の外はウィルスが蔓延していて、安全な場所があるかも分かりません。
それでも、現状の吸血鬼に怯える毎日から開放される僅かな可能性を信じ・・・作戦を決行するのですが、物事はそんなに簡単では無く・・・吸血鬼に見つかってしまい・・・吸血鬼の支配下から脱出できたのは優一郎ただ一人でした。
たった一人のための脱出のために支払った代償の大きさに、優一郎の中には吸吸血鬼に対する激しい怒りを心に刻み込むのです。
・・・そしてそれから4年後、優一郎は吸血鬼殲滅部隊への入隊を希望し、物語が動いていきます。
吸血鬼と人間との間には圧倒的な力の差があり、普通なら到底太刀打ちなんてできません。
それでも、その差を埋める、若しくは回避できる手段は、単独行動を避け複数人でパーティーを組むことと鬼呪装備を装着すること・・・
一見簡単そうに見えますが、これが意外と難しいんです^^;
吸血鬼を相手にする・・・歴然とした力の差に立ち向かうのは、よっぽどの勇気と覚悟が無ければそういう発想には至らないと思います。
そういう考えに至った多くの人は、心に傷を負っています。その傷は疑心や疑惑といった負の感情を向けやすくなり、結果的に心から信頼しあえるパートナー作りの障害となってしまうんです。
また、鬼呪装備を装着するのは、人並み外れた強い精神力と意志が無いと難しいようです。
この様な複数の要素を併せ持つ仲間と優一郎は巡り会えるのか・・・気になる方は是非本編をご覧下さい。
物語の方も複数の伏線が絡み合いながら進んでいき、少しずつ色々と見え始めてきたモノが出てきた・・・という状況だと思います。
オープニングテーマは、SawanoHiroyuki[nZk]:Gemieさんの「X.U.」
エンディングテーマは、SawanoHiroyuki[nZk]:Yoshさんの「scaPEGoat」
どっちも格好良い曲なのですが・・・横文字が多くカラオケで歌うのは断念してしまいました^^;
1クール全12話でしたが、2015年10月からの秋アニメで後半クールの放送が予定されています。
これからの展開次第では、まだまだ面白くなる作品だと思いますので、この作品の総合評価は後半視聴後に整理したいと思います。