しーこ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
物語は拗らせ続け、やはりこんな終わり方は間違っている。それでも…
物語は拗らせ続け、やはりこんな終わり方は間違っている。それでも…
以下、ひきたにくんに私の心の声を代弁していただきます。八幡ボイスでお楽しみください。
若干のネタバレを含むかもしれません。
{netabare}
正直に言えば落胆した。
知らず知らずに、俺は期待していたのだ。
物語は答えに辿り着く。
それが、明確でなくても。今は曖昧で、正しくなくても。
けれど、そんな期待すら傲慢なのだ。
俺たちは答えを出さないし、
人生は常に想定外で、裏切りを繰り返す。
最後じゃない。これからも続いていく。
そんな風に、簡単に切り替えられたらどんなにいいだろう?
ストックのない物語を、いつまで待ち続ければ、俺は本物にたどり着けるのか。
いや、待った所で、俺の望むモノが手にはいるなんて保証はどこにもない。
嫌いになってしまえば、楽かもしれないのに、この気持ちは一体なんだ?
俺は結局のところ、本物を知りたいし、まだ、この物語に何かを期待している。
(…いろはす、かわいーじゃねーか)
青春とはきっと、後から振り返れば、くだらない小さなことを、真剣に拗らせているだけだ。
大人からみれば、それは実に滑稽かもしれないが、
俺たちにとっては今が全てで、こんな日々が人生だ。
そうやって気が付かず前に進んでいくうちに、
成長しているようで、同時にいろんな物を手放して、
気が付けばもうなにも手が届かない場所まで来てしまうのかもしれない。
だから、俺はこの物語にノスタルジックな気持ちを覚えずにはいられない。
そして、裏切られて傷ついてもなお、期待せずにはいられないのである。
最後に、一句読もう。
病気かな 病気じゃないよ 病気だよ
(とつ、かわいい。だが、男だ。)
{/netabare}
以上。
この感想を読むのにめんどくささを覚えた人に、
この物語はおすすめできない。