moaimoai さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
宣伝と私の偏見の反動で…純粋さが足りない私…
■1話目からして{netabare}「ギフティアと人間との決定的な違い」を投げかけられたので、最終話の予想が大方容易に…
にもかかわらず、1話目から"ギフティアの最後"を丁寧に描いたのは
ギフティアと人間との間で、"どうしても越えられない限界"がある として
それを知って尚、主人公は"限られた時間"を如何に過ごすか。
何に苦しみ、その先に何が見えるか{/netabare}
といった見方を提示されたようだった
■回を重ねるごとに
{netabare}主人公とヒロイン(アイラ)の関係の変化がクローズアップされていくはずで
その代償?として、他主要キャストの掘り下げは期待しなかった(裏切ってほしいという期待){/netabare}
ことを踏まえつつ視聴
■そうして迎えた最終話
{netabare}「漫画家のアシスタントかよ!」と突っ込みたくなる程'ベタ塗り "展開で終わった…。
アイラの最後、主人公が彼女の耳元に語りかける台詞
主人公が10代という"純粋さ"を強調したい意味では
「ストレート」で、
〜私もあんなこと言ってたな〜 と私のように10代を通過した方で、当時を思い出す人もいるかもしれない{/netabare}
ただ、{netabare}"純粋さ"は、様々な要素(伏線)がある程度絡み合ってこそ際立つ。という私に偏屈な感覚があるため、
台詞を重複させる"強調性"が
「淡白」というベクトルへと傾いてしまった…{/netabare}
■今作では、{netabare}「ギフティアと人間」というマクロな視点は描かれていた。が、主人公とアイラの関係の変化は描かれているといえ
・アイラ個人の出自について深掘り
・アイラの前コンビエピソードが薄い(本筋の演出程度という感じ)
・アイラの身体の変化が検査結果(数字)中心に表現されていたので、残された時間が減っていくという、「最後」への切迫感が伝わりづらかった(アイラが変化させないよう必死に努力しているのは承知で)
といったアイラ個人のミクロな視点がそこまで濃く描かれていなかった印象…
なので非常に冷めた言い方になるが
「主人公とアイラ」という個人(ミクロ視点)に特別な感情移入することが出来ず、最後まで他エピソードで取り扱った人物達と同視点
「ギフティアと人間」という構図(マクロ視点)から抜け出せなかった{/netabare}
要は最後まで物語に入っていけなかった…
全体的に柔らかい作画は
物語の、どこかもの悲しい雨の後に広がる
虹のように爽やかな雰囲気とマッチしていたと感じました。
{netabare}改めて、宣伝の仕方って大事…と胸に刻みました(笑){/netabare}