oneandonly さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
評価が分かれることに理解
世界観:7
ストーリー:8
リアリティ:3
キャラクター:5
情感:5
合計:28
ブリタニア帝国の属領となり、エリア11と呼ばれる日本。
ブリタニア人の学校、アッシュフォード学園に通うルルーシュは、シンジュクゲットーでテロリストとブリタニア軍の戦いに巻き込まれ、ブリタニア軍に所属する旧友の枢木スザクと再会する。
だが二人の前にある少女が現れ悲劇は起きた。ブリタニア軍から少女とルルーシュを庇おうとしたスザクが、銃で撃たれてしまったのだ。悲嘆するルルーシュに、少女はある能力を授ける。
(公式HPより)
評価時点のあにこれランキング3位及びSugoi Japanアニメ部門3位という作品のため視聴しました。
私はリアリティ重視の評価をするので、後述するような減点箇所があり、普遍的に評価すべき傑作とは言えないと思います。ただ、終盤4,5話の{netabare}ユーフェミアが日本人を虐殺して、ルルーシュに殺されてしまう怒涛の{/netabare}展開があってからは一気見で、ストーリーラインのパワフルさは評価。簡潔に言えば、面白いけど安っぽさがある作品でしょうか。
{netabare}いくら突飛な設定があろうとも問題はありませんので、絶対遵守のギアスの能力や、アメリカ(地図上)がブリタニア帝国になっていて、日本をその属国にしているという設定は、政治的にアメリカの言いなりになっている現実を隠喩しているようでむしろ面白いと思う部分もありますが、設定に基づくストーリーや登場人物の言動面は無視できないところです。
まず、この作品はロボットアニメでもありますが、その原点と言うべき機動戦士ガンダムでは、電波や赤外線を遮断するミノフスキー粒子の発見、散布により、遠距離の攻撃ができなくなったことから、モビルスーツが開発されたという歴史が設定としてあります。この部分を無視したロボット物は評価が下がります。
次にギアスですが、この能力は仮面を付けている状態では発動できませんし、もちろん相手が自分の目を見てくれないと効きません。また、1度かけた相手に2度目は通じないという制約もあり、この能力だけでは十分に身を守ることはできないと思うのですが、ゼロは前線に出て、ロボットから降りたりもします。これが繰り返されて撃たれない(撃たれても当たらない)のは、流石に幸運すぎるかなと。
また、ゼロの仮面に変声機能はなさそうですが、声や喋り方は独特だし、仲間たちからルルーシュだと気がつかれないのも不自然です。特にカレンはゼロへの思い入れが強いですから、気が付く、あるいはその可能性を考えていなければならないと思います。
ルルーシュの動機が妹ナナリーのためというのも理解はしますが、発展してきた黒の騎士団の存亡とを天秤にもかけない程というのはちょっと理解し難いですね。
また、クリフハンガー的な終わり方も好きではないです。C.Cがどういった存在なのかは続編で語られるのでしょうか。続編のほうがあにこれランキングで上位ですので、そんなに間をあけずに見ようと思っています。
{/netabare}
作画もキャラデザも落ちますし、音楽も特に惹かれず(次回予告の音楽は好き)。
2000年代のアニメですが、2010年頃を境にアニメのレベルが上がったような気がします。