chariot さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
世界観は好きでした。
全12話。(分割2クール予定の前期分)
吸血鬼と人間の争いを軸にした話。
世界観は好きですが、とにかくマイナス点の目立った作品でした。
・作画は綺麗なのに動きがない。
バトルシーンに於いての緊張感やスピード感が感じられず、結構な尺をバトルに割いているのにこれでは楽しめない。
・山場が少なく、ぼやけた展開。
優一郎が吸血鬼を倒す為に頑張り、少しずつ力を手に入れて行く過程は丁寧すぎる気もしたがそれはまだ良いとして、大きな山がない為に淡々とだらだらとした印象で物語に引き込もうとする工夫が感じられない。
・敢えて特定はしないが一部のキャスティングに声があっていないように感じられた。
良かった点としては…
個人的に1話の王道的なフラグ立てと回収、圧倒的な力の差による絶望感。
好みにもよりますが1話の「これからどうなって行くのか?」という期待感はかなりありました。
また後期へ続くラストでは{netabare}一部の吸血鬼と人間の間で取引がされているような描写があり、「人間側は誰なのか?」と興味が沸きました。{/netabare}
荒廃した世界、圧倒的な身体能力の差、それを埋める人間側の武器の存在、どちらが本当に滅するべき種なのか…
用意された舞台は僕個人の好みに合っていて面白いのですが、見せ方がイマイチな感じでした。
原作未完でのアニメ化で、後期の展開もどうなるのか不安な面もありますが、後期も観るつもりですのでこれから楽しめるようになって行って欲しいと思います。