ダレイオス さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトル詐欺だけど戦闘は楽しめました。
魔法少女リリカルなのはのテレビシリーズとしては
4作目になるのですが3作目では軍隊色が濃くなり
個人的にはそれ程好きではないのですが
なのはやフェイトのキャラの年齢や見た目は3作目に近いので
その続編に当たるのではないでしょうか
本作の主人公は、なのはの養子となったヴィヴィオで
普通の可愛らしい少女で魔法少女みたいに変身したりするのだけど
変身で大人の女性になるのは普通の魔法少女を意識していると思います。
軍隊色が強かった前作に比べると初見では普通の魔法少女ものよりになった感じに
みえたけど、蓋を開けてみるとやっぱり魔法少女てわけではなく
タイトルとは別物ですね。
今作のテーマはズバリ格闘技、主人公達が格闘技のトーナメントに参加して戦う形式です。
なんか少年漫画みたいな展開ですが、最後まで見てみるとそんな感じでしたね。
物語開始後、キャラの紹介、世界観の説明
主人公のヴィヴィオが朝起きて学校に登校するなど普通のアニメの作りではあるが
キャラについては3作目までを見てないと誰が誰だかわからないと思うので
ファン向けの作りでもあります。
学校では格闘技のトレーニングしたり肉弾戦のバトルをするバトルものである。
そして物語の鍵になりそうなアインハルトは中二アニメの基本とも言える
前世の記憶があったりで、どうも設定は中二アニメぽいです。
中二肉弾格闘ものにも見えますね。
どうみても魔法少女から逸脱していてタイトル詐欺になっている。
中二要素や格闘ものと1作目2作目のファンからしてみれば抵抗があるかも
知れませんね。
個人的にはもう別物の作品として納得しました。
戦っている理由はイマイチわかりませんが
戦闘の作画についてはテレビアニメとしては中々動いているのが印象的
最近のバトルアニメは名出しはしませんが作画がまったく動かなかったり
作画の動きが笑えるものになっていたりで
まじめなバトルものなのにギャグとしか言えないものが多くて
残念だと思える出来が多い中、結構動いて迫力のあるキャラ同士の
体のぶつかり合い、パンチを避けたりパンチでダメージを与えたりと中々バトル描写は良い。
そして吹っ飛ばされて壁に叩きつけられるシーンなど見せるべきシーンの演出は中々良く
バトルシーンはテレビアニメとしては中々力を入れていて
個人的にはバトルをやるだけの作画のクオリティーはあり見る気になりました。
しかもまじめに戦っているので戦いが進むほどアニメに集中出来ました。
格闘技大会なので戦っているのは主人公側とその友人だったりするので
キャラ同士の掘り下げがあったり、それ程キャラを知らなくても
ある程度は感情移入出来ると思います。
分身の術を使ったり戦いにも工夫があり
戦っている時間も長いので尺がきちんととられていて個人的には面白かった。
意外に硬派なのも特徴的で人によっては熱いと思える雰囲気はありました。
ただ戦闘ルールは安全設定でよくわからない。
攻撃を受けて負傷判定されたらバーチャルリアリティの一種なのだろうか
負傷が擬似再現される。
しかも見た目上は壁や地面が壊れたり、巨大なゴーレムのパンチは重そうだし
絶対に物理的ダメージあるよなで戦っている最中に違和感はあります。
どうも中二設定ですね。
回りくどい設定でもしかしたら原作者が自分の作ったキャラが傷付くのが嫌なのかと
考えてしまいました。
まあ同じ原作者の「DOG DAYS」もダメージゼロな設定なので
やはりそうなのかな?
そういえば「アブソリュート・デュオ」もそうでした。
うーん最近は流行なんでしょうか
まあ不満はありましたが概ね戦闘シーンは満足です。
ストーリーは序盤はヴィヴィオとアインハルトが仲良くなる過程をやる感じで進めているようです。
ただし、どこに出かけて遊びながら友好を深めるようで
萌えアニメの要素が強いです。
水辺で水着になってはしゃいだり、萌えを楽しむようになってました。
ただし、こういった萌えに力を入れるシーンではキャラの作画はかなり綺麗で
可愛く描けているのでキャラ萌えを楽しむには十分な出来はありました。
格闘シーンではキャラの動きに力を入れて、萌え楽しむシーンではキャラの可愛さや絵の綺麗さ
に力を入れる。
みせるべきポイントは間違ってはおらず、作画クオリティー的には申し分ない出来
ストーリー後半はずっと戦っているバトルアニメになるので
ストーリー的には薄いかなと感じました。
個人的にはバトルは楽しめましたけどバトルを楽しめなければ
ストーリー的には苦しいかなと感じています。
最後もかなり中途半端なので終わっているので人によっては不満でしょうね。
最後にインターバルと出ていたのでおそらくは分割2クールとはいえ、うーん
キャラについては誰を魅せるかを決めてなかったのか
誰が主役なのかわかりにくく個性はあんまり感じませんでした。
コロナはヴィヴィオに劣等感を感じていたり感情表現があったので
印象に残ったのですが
主役のヴィヴィオとライバルだと思われるアインハルトは
あんまり印象に残りませんでした。
チョット淡白だったかもしれません。
声優さんについてはベテランの方が多いのでかなり上手かったです。
ヴィヴィオ役の水橋さんは大変失礼ですがかなりのベテランなのに
声が若くて凄く良かったです。
初期の魔法少女ものでなければ絶対に嫌だという人には合いませんが
作画が動いているし戦いもまじめにしているので
個人的には戦闘は楽しめました。
ただあまりにも物語性が薄くいくらなんでも中途半端な終わりなので
物語の評価は低めです。
個人的には1期が一番好きですが別物の作品として見てました。