にゃんにゃ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
狭い世界で広がる、深く、幅のあるストーリー 12/2追記
最初…意味分からないけど、こんな感じの始まり方は好み!!
②…世界線の意味違くね?
③…映画「タイムマシーン」を思い出したよ。(←げんなり)
④…厨ニ病かっこいい。いや違う。厨ニ病を演じ、貫き通す、主人公がクソかっこいい!!!
最後…この終わり方はないわ…
以下、ストーリー&微ネタばれ
自称マッドサイエンティスト。中身は普通の大学生、岡部倫太郎。つまり厨ニ病患者。
彼は自らの研究所(要は住んでるアパート)で、偶然にもとんでもないものを発明してしまった。
それは、タイムマシーン。(正確には、過去を変える事によって、そこから、別に派生するパラレルワールドに移動する機械)
最初は、浮かれ、面白半分だったが、いずれ彼は気付くことになる。
どの世界に移動しようとも、変える事の出来ない運命がある事を。
彼は、抗った。
当然。
がむしゃらに。
望む未来をつかむため。
しかし、いくつものパラレルワールドを経験し、たどり着いた答えは、残酷だった。
どんな過程を経ても、結局は同じ結果が導かれる。
どうすることもできない“運命”がある。
運命から逃げることをやめ、受け入れる決意をしたおかりん。
諦めにも似た、この感情。
しかしおかりんの心には、過去の世界での思い出がしっかりと刻まれている。
これでいいんだ。
観ていて、とても悲しくて、やるせない。でも、納得するしかないんだ。無理やりにでも。
おかりんのキャラがすごくむなしい。
厨二セリフで感動したのは、初めてだった。
それくらい感情移入できた。
できることなら…救ってあげたい。
そして、23,24話。唖然。
あんな展開されちゃ、興ざめだ。
一気にテーマが色あせた。
この展開は、望む事はあっても、絶対やっちゃだめでしょ。
人それぞれだとは思うが、個人的には絶対NGなエンディング。
まあ、所詮はギャルゲーかw
あと、物語後半、次々に恋愛フラグが立っていくあたりも、
今考えると酷い。
原作に忠実に作られた作品とのことだが、
ちょっとは考えてほしいなと思った次第。
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追記
と、いろいろ酷い事を書きましたが、
かなり面白いと思います。
基本、登場人物は少なめですが、研究所のメンバー(ラボメン)それぞれにかなり強い個性があります。
女性陣は、ツンデレに癒しに萌えキャラと、とても豪華だし、男性陣もかなりイイ。厨ニに2チャンネラー(でいいのかな?)。
かれらの絡みだけでも観る価値ありだと思います。
前半はそこらへんメインで、面白おかしく観ていけると思います。
そして、後半。まあありきたりに、シリアス展開するわけですが、タイムリープによるパラレルワールドという設定が生きてきます。
同じ人たちなのに、違う世界。
主人公おかりんをのぞいて、みんなは別の世界の記憶を持ちこさない。それによって主人公と他のラボメンとの記憶にギャップが生じ、おかりんは様々な苦悩・葛藤を覚えるわけですが、その表現がホントに素晴らしい。
おかりんがどれだけ悩んでも、その苦しみの理由はみんなには解らない。
でも理由なんて関係ない。苦しむ仲間がいたら、助けたいと思うのは当然の事。ラボメンはおかりんを救いたいと考える。
でもやっぱり、おかりんは真相をみんなに打ち明ける事が出来ない。もちろんみんなの事を考えるが故に。
この堂々巡りが、ホントに…うおーーーーーーーーーーーーって感じ。
22話で出した結論にはもう、うにゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーって感じ。
熱い友情を魅させていただきました。
(だからこそ23話以降が気に入らないわけです。)
メインキャラがたった数人なのにここまで幅のあるストーリーを繰り広げられるのは、まさにパラレルワールドの設定おかげかと。。
いや、ほんとに設定をうまく生かしてます。
どうやらこの設定は、実際の出来事、人物をモチーフにしているようですが、ほんと世の中って面白い事が色々起こっているんですね。「事実は小説より奇なり」とは、よく言ったものです。
とにかく、このアニメを一言で言うと、
「万人受けしやすい」アニメかなと。
個人的に「すごくいい!」とは言えませんが、
お勧めするにはもってこいの作品です。
と言う事で、
ぜひ、観る事をお勧めします。