過たる さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
シンデレラと表現するには、遠回りな気もするけど
将来的に、そういうハッピーエンドだといいな。
本作は、中学生タカオと謎の女性ユキノの恋愛物語。
視聴する前の印象は、文系チックなタイトルだけあって
難解なのかなと思っていたけど、そんなことは無かった。
この映画は、ユキノが人間的に成長した物語なのだと思う。
ユキノは {netabare} 教師として、タカオが通う中学校で教鞭を執り、
同じ学校の男性教師と恋人になり同棲するに至るも、
生徒や親に叩かれ、学校側には守ってもらえず、病んでしまった。
ついには、恋人とも別れることになった。
休職している梅雨の時期にサボり仲間であるタカオと出会い、
次第に打ち解けていった。{/netabare}
そういう内容だったと記憶している。
人間関係に疲れ、公園で朝からビールを飲む程やつれていた?ユキノ。
タカオのまっすぐに夢を追う姿勢に魅了されて
同時にユキノを救っていたのだろう。
タカオは {netabare} 終始ブレが無く、靴職人になる夢を追っている。
本当に15歳なのか?と疑いたくなるような人格者で、
美人シングルマザーのアレコレで涙ぐましい事情が彼をそうさせたのだろう。
しかし、タカオの家庭環境について本作では詳しく説明が無い。
むしろ兄やシングルマザー設定は要らなかったんじゃないかと思う。{/netabare}
タカオにとって、ユキノを初めてサボり仲間でも友人でも無い、
特別な異性として見ているのは、
{netabare} やはりユキノの靴を作るための採寸をしているジャケット絵の場面。
これはユキノも同様に、タカオを意識しているのではないかと思う。
終盤には、文通をしている様子の2人。
シンデレラのような脆いガラスの靴ではなく、
上等な革製の丈夫な靴をユキノに履かせて貰いたい。
何年先の未来かは分からないけど。{/netabare}