鶴 さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
中高生向けの薄っぺらいぼーいみーつがーる
設定や背景などはよかったが、
ラノベ原作らしい薄っぺらい内容だった。
単に昔の世界やSFを描くよりずっと自分たちの日常に深く切り込めるMMOという舞台設定。
そこでの人間模様。
ここまではよかったが、そこからが如何ともしがたい。
{netabare} 敵の動機も科学者としての興味のみで、古くからよくあるような動機で退屈。しかも第86層あたりで正体を明かすあたり、もはや強さがインフレしすぎて、その後の戦闘を描けなくなったからあえて最上階での決戦としなかったとしか思えない。
薄っぺらい・・ {/netabare}
電脳世界、おそらくラノベ読者層であるオタク層もやっているであろうMMOに死という緊迫感を持ち込み見るものを引き込んだ点、その中で多くの人が少しは期待するであろう仮想世界でのボーイミーツガールの要素をふんだんに取り入れた点が評価されたのだろう。
一つ一つの話はぶつ切り気味で把握しずらく、あえて想像を膨らませるために細かい説明をぶった切ったならまだしも、尺の都合で(原作から?)省いたようにしか思えない。
人が死んでいくのに主人公の信念や動機もありきたりかつ単純で深みがない。
しかし、その二人の純愛に惹かれて次々と見てしまう・・そんなアニメだった。
肝心の戦闘シーンもカメラワークと作画枚数が悪いのか冗長で緊迫感に欠ける。
後半部分になると主人公がただ叫んでいるだけでなんの面白みもなかった。
ただ、一つの電脳世界の話で終わらず後半部分は、リアルとも色濃く絡んでいく展開は面白い。しかし薄っぺらい。
中学生がノートの端っこに書く小説のなかでまあまあ良くできた程度の作品。
監督さんはこの世界観を参考にして違う話を書いたほうがよかったのでは?
これを見るなら、「交響詩編エウレカセブン」か「サマーウォーズ」を見た方がずっといい。
このアニメで評価できるのは中盤までの純愛の描きかただけだ。