あしすと さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ネタ自体はあるあるネタだと思います
王道コメディ作品、ゲラゲラ笑う系のアニメですね。
ただ、割と珍しいのではないかと思ったのは、オチが「あるあるネタ」だということ。
テンションや演出に惑わされがちですけど、この作品のギャグの本質は、あるあるネタであることがほとんどだと思います。
実際に起こりえるくだらないこと。
実際に妄想しえるくだらないこと。
実際に男子高校生が過ごしていそうな日常。
(※ただし、笑いのセンスがある男子高校生の日常生活に限る)
それを、実際にはありえない大げさなテンションと演出で映像化。
これが「男子高校生の日常」という作品ではないかと思います。
アニメや漫画って現実ではあり得ない表現がいくらでもできるコンテンツですから、コメディ・ギャグ系アニメはあるあるネタよりも「ないないネタ」を多用していることが多い気がします。
「そんなわけあるか~い!w」とツッコミたくなる感じですね。
しかし、この男子高校生の日常に対しては、あまりそういうツッコミをしたくはなりませんでした。
どちらかというと
「たしかにそういうことはあるけども!w」とツッコミたくなったのです。
…というわけで、視聴前はかなりぶっ飛んだギャグ作品だと思っていたのですが、見終わってみるとぶっ飛んでいるのは演出だけでネタ自体は意外にぶっ飛んでいないあるあるネタだったという印象です。
例えば芳文社4コマ系のアニメがまさに「女子高生の日常」という感じですから、この男子高校生の日常という作品はそれと同系統の作品であり、
しかし野郎共の日常をきんモザ的に可愛く見せても誰も見ないでしょうからw、大げさなテンションの作品にしたということなのだろうというのが私の感想です。
個人的にギャグアニメとして好きなのは「支離滅裂だけど意味不明ではない」というラインなので、割と支離滅裂ではないと感じられたこの作品は私の好みからすると、ハイテンションとは裏腹にややおとなしめと感じる作品だったかもです。