ようす さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「みんなが笑って、昼寝だけしていればいいような世界へ…。」
ラノベ原作のバトル系アニメが観たいなーと手に取った作品です。
結論から言うと、面白かったです。
が、そう感じるようになったのはかなり終盤になってから。
「役者がそろった!さてこれから…!」
というところで終わってしまったのがすごく残念。
面白かったけれど、この作品の真の面白さを感じるには続編が必要だと思います。
それがすごくさみしく感じます。
全24話です。
● ストーリー
戦争や貴族たちの横暴により腐っていた国・ローランド帝国。
戦後、新しい王として即位したシオン・アスタール(♂)。
ローランドのため、シオンに命じられて”勇者の遺物”を集める旅をする
ライナ・リュート(♂)とフェリス・エリス(♀)。
国を再建するため…
国や周辺国の闇を取り払うため…
それぞれが、それぞれの立場で、それぞれの願いのために奔走する。
≪ ラノベを原作とする作品の短所 ≫
この手のラノベ作品は、設定や世界観を理解し、
おもしろさがわかるようになるまで時間がかかるのが難点。
私も初めは「全然面白さがわからない…。」と正直断念したいレベルでした^^;
12話で初めて「面白くなりそう…。」と思い、
そこから少しずつキャラの良さを感じられるようになり、
「おもしろい!」と思ったのはラスト4話ぐらいから。笑
原作好きな人には楽しめたのだろうけれど、
アニメで初めてこの作品に触れる自分にとっては
この作品を好きになるのにとても時間がかかりました。
最終話を観る限り、これからもっと面白くなりそうなのが
もったいなかったです。
続編が気になる…。
(2期もないし劇場版もないから、原作を読むしかない。
でも「読もう!」とまでは思わない…^^;)
≪ 「みんなが笑って、昼寝だけしていればいいような世界へ…」 ≫
登場人物たちが目指すもの。それは平和な世界。
なのに、争いは絶えなくて。
それぞれの願いは間違っていないのに、何かが違う。
力を求めるから?力を恐れるから?
誰だって笑って、安心して、昼寝ができる平和な世界がいいはずなのに。
世界はいつもどこかずれていて。人間はいつも何か間違っていて。
そしてまた新たな争いが生まれてしまう。誰かが傷ついてしまう。
平和な世界を造ること。
それはその間違いに”気付く”ことから始まるのかもしれない。
● 音楽
【 OP1「LAMENT〜やがて喜びを〜」/結城アイラ 】
【 OP2「Last Inferno」/Ceui 】
【 ED1「Truth Of My Destiny」/Ceui 】
【 ED2「光のフィルメント」/高垣彩陽(作中ではフェリス役) 】
あまり印象には残らないのですが、
作品のやるせない雰囲気にはよく合っていてどれも好きです。
23話の挿入歌「Energy」も心に沁みる感じが良かったです^^
● まとめ
最終話まで観て思うのは、”おもしろかった”ということです。
でもこの作品を楽しめたという満足感を抱くためには話数が短い。
24話でも不十分かと。
だから評価が非常に難しかったです。
これからもっとおもしろくなるはずなのに…
続編を観れないのが悔しすぎます。
これから視聴される方は、それを覚悟した上での視聴をおすすめします。笑