レタスの人 さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人によりけり、こういうのは漫画寄りかな
エロとかキャラのストーリーとか掛け合いってのはほぼ無いです
だから、アニオタっぽいアニメが好きな人には合わないですね
どちらかというと、オタク向けアニメと言いましょうか…
内容としては一見デスゲームにも見えますが、疑似デスゲームで地獄少女レベルでスカイハイのパクりです
前提条件としては少女漫画の僕らはみんな死んでいるに近いですね。あれはデスゲームですが
なので、「疑似デスゲームのサイコホラー」って感じでしょうか
面白味としては、最後の結論でどう解釈できるかでだいぶかわってもきます
「意味も無く胸糞悪い事してるだけ」って批評が各所で見受けられますが、最終章でまさしくそれを題材に取り扱うのでこれを本当に視聴したか視聴してないか、実はそこで判別できますので、これに解を出してないレビューは恐らく一話二話で切ってる事実を隠してるので、真に受けるのは間違っているので気を付けてください
なので、どういう結局どういう話かというと、人間の良し悪しを神や機械が判別するべきなのかどうか。が題材でしょうか
中盤では犯罪者の裁き方の曖昧さについても提示されています
一種の宗教やファンタジー寄りな為に題材が見えてきませんが、ディストピアに近い話でもあり、解釈に寄って「真の意味で人を裁く事は出来ない」「感情を知らない物が人間を裁けるのか」「他人の気持ちを知る事は必要なのか」「人間一人一人が確固として独立した人生を一人一人が尊重出来れば」
様々な訴えが出てきます
ただ、当たり前ですが、登場人物各々が抱えてる難題や思想は、答えの出せない問いしか出てきませんので、その意見を吐き出し、各々が疑念を抱きつつ相応に自身が納得の行くだろう答えを出した上でこの物語は終わります
生きて行くために不必要な題材であり、下手すれば考えるだけ無駄かもしれないお話で、しっかり視聴した上でもかなり意見は割れそうですが、忘れていた何か思い出させてくれる作品だと私は思います
絶対ないと思いますが、続きが出るとしたら多分、よくある互いのその思想を押し通す為のバトル物になってしまいそうなので無いでしょうね