レタスの人 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
まるで感情移入できなかった
話がつまらないとか他がどうたらと言うことはなく、単純に価値観的なものの問題かもしれない
人の勝手やそれに伴って可愛そうな子供とか色々テーマがあり、結論としてはいわゆる「悲劇」や「復讐」の物語なのだが、扱った題材が現実問題にしろ架空のものにしろ、割と軽々しいものであって、どれもこれも個人的にふーん、そっか。くらいにしか思えず、思い当たるひねた言葉で言うならば作中の人物がどいつもこいつも酷く被害者面しており「ヒロイズムに酔った登場人物の醜い争いとその顛末」のような見方をしかねない訳だ
極論だが例えば話題になった”こいぞら”という携帯小説があったが、あれもこちらからすると割とどうでもいい話を登場人物が勝手な解釈で非常に重く捉えたり、全人物から全世界や理まで常識的にはありえない価値観で動き回り、最後には感動できないシーンを感動的にして終幕を迎えるニューエイジというかサイコな作品だ
これは作者の人生経験不足が一番の問題だと思うのだが、この作品にも悪い意味でなくそういった点は垣間見られる
悪い意味ではないと言うのは常識内の範疇である点で楽しむべき層が楽しめると言うこと
要するにひねたマニアは物事に対していやらしい見方をするタイプであって、この作品は余り評価に値しないと思う
単純に人それぞれの何を重きに置くかというのは人生の中でも各々が別々になってしまうのだから何ともいえないが、作中の現実を参考にした問題も作中の架空の問題より遥かに悲惨な問題を抱えてる人間が日本だけですらどれだけいるのかと言う。そんなことばかり考えてしまった
というような不満はあっても話の流れや演出、その他諸々に一切の不満は無いので評価星自体は高くなるべきと思う