血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
総合1位、これがシュタインズゲートの選択か…
原作ゲームもプレイ済みで、アニメも何度か見返すくらい好きなこの作品。確かにストーリーの完成度は極めて高いと言っていいと思います。
{netabare}無理のないSF的解釈でループ現状を引き起こし、世界線移動によって危機を打開する展開。かと思えば、最後の最後で究極の二択を迫られる。胡散臭い厨二キャラクターなのに、返ってそれが愛らしくなるほどに23話でのオカリンの演説は鳥肌ものだった。そしてラストシーンの感動…。{/netabare}
2クールと長い話なのに、1話も無駄のない構成で見事にまとまっている。AVGゲームでも、これとEver17のトップ争いなのは疑うべくもない。
Ever17はアニメ化不可能だし、ストーリー面で高い評価を得ているこの作品が総合1位と言うのは、それだけあにこれにおいて脚本の重要性が高いという事なんだろう。妥当な所だと思います。
ただしかし、色々言われているように前半が退屈と言うのも確かだと思う。
序盤は伏線を至る所にばら撒いているので、ストーリーが動き出すまでにどうしても時間がかかってしまう。
長編SFミステリーと言う形式なのでこういう形になるのは仕方ないのだが、この手の話はAVGと同じようにはいかない。アニメになると序盤の伏線も覚えていない人が多いので、伏線が効果的に働いたとしてもそれが視聴者に伝わったかどうかは難しいのだ。
こういう点、つくづく長編ミステリーはアニメに向いていないと思う。
自分は序盤の時点でも面白かったのだが、それはアニメを見る前に既にゲームをプレイ済みだったのでキャラに愛着が出来ていたためだろう。客観的に判断すると、序盤の退屈さはやはり否めない。
とはいえ、それを加味した上でもこの点数なのだ。純粋なストーリーものとしてみれば、完成度が著しく高い作品という事は確かだろう。
それにしても2011年はこれとまどかが放映されていたなんて、{netabare}ループ{/netabare}もの大豊作というかちょっと豪華すぎませんかねぇ…。