血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
正直、今でも納得できてないんですがねェ
吼えろペンの有名なネタ画像に、「最終回でコケるのが名作の条件なんだよ!」ってのがある。(詳しくはググってください)
これと浦沢氏のMONSTERはその最たるものだなと思ってます。
宗教用語が頻繁に飛び交い、謎が謎を呼ぶ展開。ロボットと思いきや、鮮血がビルの壁面に飛び散るスプラッタな戦い。
内向的なキャラクターが恐怖と相対しつつ、使徒と展開するバトルは並のロボットアニメでは味わえない緊迫感があると言っていいでしょうね。
冗談でもなんでもなく、メガヒット・社会現象を引き起こすだけのモノはある作品だと思っています。
実際、19話の男の戦いなんて燃えまくりでしたしね。シンちゃんカッコいいです。あれを軟弱だのウジウジ君だのと言ってる人の気が知れま…………すけどね。(そこ以外は結構ウジウジしてるキャラですししゃーないかな)
しかしこの得体の知れないロボット(?)アニメ。穿った目で見ると、何やら高尚な宗教用語を並べ立てて視聴者をひたすら煙に撒いてるだけのオサレファンタスティックSFアニメなのでは? と思ったりもするんですよね。
まあ、考察サイト等を見ると違ってて、かなり深く考えて作られてる作品だなって思う(それでも理解が追いつかなくて、わかった気になってるだけかもしれないですけど)ので、そんな言葉で片付けるのは安直だなと思いますが。
それでもあの{netabare}おめでとう{/netabare}エンドはw
いや、あれはアニメの制作スケジュールがきつくなって当初予定していた話を劇場版に後回しにして、楽な内容に差し替えたものだと考えられなくもないですけど。
「air/まごころを君に」も、アニメ最終回より断然いいのは当然だが、{netabare}結局ピカソの抽象画のような幕引き{/netabare}なので結としては不満が残っちゃいます。
{netabare}他にうまい解の導き出し方があったかと言うと難しいので、人類補完計画の表現については割りと納得してますけど。
それでも、各々キャラの人間関係の清算くらいはして欲しかったと思いましたね。
シンジとゲンドウのわだかまりの解消……は難しいにしても、少しくらいはどちらかが歩み寄った姿勢を見せるとか。
またレイやアスカとの恋愛的な意味での決着も結局は付けられませんでしたしね。{/netabare}
しかし、過程の面白さについてはやはりズバ抜けてますね。
私はどちらかと言うと「風呂敷は畳むべきだろ派」なのですが、流石にアニヲタとしてこれを評価しないわけにはいかないなと思います。
それにしてもこれの続きの新劇は、「Q」でかなりカオスな事になってますねw
ちゃんと収集つくのやら……本当に頼みまっせ庵野さんw