血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ヨミ編のラストシーンは鳥肌もの
サイボーグ009の平成版リメイク作品。全51話。
脚本は17話までがブラックゴーストとの前半戦。短編を挟みながらギリシャの神々との戦い(ミュートス編)を描き、しばらくまた短編を挟んでミュータント戦士編と地下帝国ヨミ編。そして完結編序章に繋がります。
全般的に反戦をテーマに描かれており、短編中編含めて見ごたえのある脚本が多いです。話としては0013との戦い、ミュートス編、機々械々、結晶時間がお気に入り。特に一番秀逸だと感じたのは、地下帝国ヨミ編のラストシーンでしたね。あの{netabare}「どこに落ちたい?」{/netabare}は漫画も良かったですが、アニメでさらに見ごたえのあるシーンになっていて鳥肌ものでした。
石ノ森の最高傑作にして代表作。勧善懲悪型ヒーローが好きならば迷わずお薦めできる作品だと思います。
作画は石ノ森テイストが十分に再現されてあって高品質。
加速装置の表現が凄く格好よくて、はじめて見た時はビビッと来ましたね。
話数が長いのに全般的にかなり安定しており、恐竜回(何故かこの回だけはダメだったんですよね)以外はほとんど申し分のない出来でしたね。
声優キャスティングはどれもいいですが、009の櫻井さんとスカールの若本さんが特にいい味出していたように思います。
悪い点はさほどありませんが、あえて挙げるなら最終章のConclusion God's Warでしょうか。
これは原作が未完なので仕方ない事ですが、何か最終章でいきなり{netabare}作者が出てきて楽屋裏的な話にされてしまった{/netabare}のはちと脱力してしまいました。
{netabare}おれたた{/netabare}エンドにもあまりいい印象がないですし、はい。
地下帝国ヨミ編のあの終わり方で締めていれば、話としてはまだ良かったかもしれません。