westkage。 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ついにファイナルシーズン突入。いつも通り期待に応え続けてくれるシリーズ6作目☆
本作は西尾維新の小説を原作とした作品です。
放送順に並べると…
「化物語」
「偽物語」
「猫物語(黒)」
「物語シリーズセカンドシーズン」
「花物語」
ときて、6番目の放送になります。2014年12月31日に全4話が一挙放送となりました。前作「花物語」までが「セカンドシーズン」に含まれる物語で、今作「憑物語」は「ファイナルシーズン」という扱いになります。勿論今作を視聴するにあたってはこれまでの5作を網羅しておくことは必須になりますのでご注意下さい。
前作「花物語」では主人公の阿良々木暦が高校を卒業していました後の物語でしたが今作ではまだ高校を卒業していませんので、時系列的には花物語より前のお話という事になります。
花物語はアララギ君がほとんど登場しなかったので少し物足りなさを感じていましたが、今作はしっかり登場してくれていますので本作の大きな魅力の一つである‘会話劇’も十分に楽しめました。物語シリーズでは毎回のお話に必ずその話の中心となるヒロイン・女性キャラクターが登場しますのでどうしてもそこに集中してしまいますが、やはり彼あっての物語シリーズだな…と再認識出来た気がします。全4話なので約2時間近くありますが、全く時間を感じさせられる事なく一気に視聴できました。2時間というとちょっとした映画並みの長さがありますが、全く苦痛を感じません。むしろ「もうこんなに時間が経ったのか」と感じるほどです。やはりこのシリーズは凄いなというのが率直な感想ですね。
敢えて不満な点を挙げるとすれば「月火ちゃんとの入浴シーン」ですかね。少しあざと過ぎると言うか…まあそういう兄妹だからな~なんて割り切ってしまえば良いのですが、入浴を譲らずに一緒に入る事になるまでの流れも少し強引に感じました。これまでもお色気シーンは多々ありましたが今回初めてそう感じましたね。しかしそれも‘敢えて言うなら’という部分ですので総合的には大満足です。まだこのシリーズを視聴していない方がいれば是非おススメしたい作品です。
*以下ネタバレレビューにて閲覧注意です
{netabare}
話を振り返ってみれば「アララギ君の吸血鬼化が進んでいるのを影縫さんに相談 → もう吸血鬼の力に頼るのは止めるように宣告を受ける → ファイヤーシスターズと神原が誘拐 → 取り返しに行ったら敵が自爆」という単純な流れのお話ですけどね。こんなにも満足してしまうのはどうしてでしょう。この作品ってキャラクターや物語が優れている…というだけでは無い本当に不思議な魅力に満ちあふれていると思います。
アララギ君は今後一切‘鏡に映らない’という吸血鬼特有の症状と付き合って行く事になると言っていましたが、結構日常的に障害が多そうです。外出先でトイレに行けば大抵大きな鏡はありますし、美容院なんかもっての他ですよね。すぐばれちゃいそうです。付き合っている彼女が戦場ヶ原さんだから事情を知っている彼女なら良いのでしょうが、他の女性と付き合うのは難しそうです。普通に説明しても受け入れてくれないですよね「俺、吸血鬼なんだ」ってww あれだけよりどりみどりの女性キャラクターに好かれているのですから、それ以上を望むのも贅沢な気はしますがww
テレビシリーズとしてはかなり長い作品ですが、とうとう残すところ「暦物語、終物語、続・終物語」のアニメ化…という所まで来ました。暦物語と続終物語は番外編的な扱いですからやるとしても終物語がメインになると思うのですが、果たして最後までアニメ化するのでしょうか?個人的にはここまで来たら最後までやりきって欲しいなと願うばかりです。
{/netabare}