ムッツリーニ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
黒ブラを晒して城内を練り歩く信長
ギャグにしても想像したくないですよね……;;
過去にタイムスリップした主人公が歴史上の人物との交流を通じて皆が幸せになる未来を模索していくお話。
この作品についてまず生理的な意味で賛否が別れるのが、「史実の有名人の女体化」です。こういうジョークなんだと割り切ればさほど苦にもならないのですが、それができない方ももちろんいますし、それを否定する気は全くありません。所詮娯楽なので嫌いな物をわざわざ我慢してみる必要もないと思います。
さて、それを踏まえて。
エロゲ界隈ではもはやお馴染みの女体化ですが、歴史上の人物が登場する作品の場合、往々にして話が脱線しがちであり、大げさに歪曲されたり誇張されたりして、史実と大きく異なるただの並行世界としてコメディ路線に落とされがちですが、この作品の場合は史実をおおよそなぞりつつもその先の悲劇を回避していくという方向で話が進んでいくため、全体としてはシリアスな戦記モノです。(ギャグ回としてのバカバカしい展開も勿論ありますが)
全12話で描かれるのは織田家家督騒動から金ヶ崎の退き口まで。
史実でもこの一連の流れはスペクタクルの連続ですから飽きが来ませんし、作画もかなり綺麗です。演出も音楽も凝っているので、歴史に興味が無い方にも楽しめると思います。
まぁ、最終回で原作ではまだ死んでなかった人物を殺してしまうので、続編が期待できないのが残念ですが。