りおんぱん さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「お前を殺す」
地球から巣立った人類は宇宙コロニーでの生活に新たな希望を求めていた
だが地球圏統一連合は「正義と平和」の名の下に
圧倒的な軍事力をもって各コロニーを制圧していった
アフターコロニー195年、作戦名「オペレーション・メテオ 」
連合に反目する一部のコロニー居住者達は
流星に偽装した新兵器を地球に送り込む行動に出た
だがこの作戦はすでに連合本部に察知されていた…
~感想~
本作の魅力はキャラクター
主人公ヒイロとその仲間4人ではなく主人公が5人です
【ヒイロ】
「お前を殺す」の発言に始まった印象的な言葉と
その行動も奇天烈なものばかり
無表情で淡々とした人物かと思いきや思い立ったら一直線
観ていて退屈しないです
【デュオ】
陽気で社交的な性格だけど強情なところも
そしてなにかと貧乏くじを引かされることも多いけど
一番応援したくなる愛嬌のあるキャラでした
【トロワ】
冷静沈着でヒイロ以上に無口だけど思考の視野は広い
仲間に対する情も厚くて意外にも面倒見の良い性格
狂言回しのような役割でした
【カトル】
心優しく穏やかな性格だけど時折危ういまでの大胆な行動に出る点もあり
前半まで安心して観ていたキャラが
一度間違いを犯し暴走してしまったことは見ものでした
【五飛】
直情的な性格で常に己の信念のまま行動するため自分勝手にみえるが
5人の中で多くの悩みに直面していました
自分は正しい。自分は正義である。そう信じ、信じたいからこそ
それを証明するかの如く苛烈に戦い、敗北し、悩み
それでもまた自分が正義なのだと証明されるまで戦いを貫きます
戦う事=抗う意志
"平和を目指しながらも戦いを否定しなかった事"
この作品の中で戦わずして何かを得た人物は居ません
完全平和主義を謳ったリリーナも例外ではないです
彼女は戦争という手段を用いなかっただけで
二転三転する情勢の中で見事に意見を通して
戦ってみせた芯の強いキャラでした
全49話と4クールありますが中だるみはありませんでした
今回作は個々に任務をこなし
自分たちの考えで行動をしているため協調性がありません
宇宙軍VS地球軍などのド派手な戦闘やチーム戦はほぼないです
戦闘より人間ドラマの方が目立っている感じがします
自分のなすべき事を任務と違う形で見出していく過程は
どれもしっかり描かれていると思います
古い作品なので画が気になりみれないかと思いましたが
そんなことはないくとても面白かったです