ポロム さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
フランケンウィ二ー
~生と死の境界線は、決して超えてはいけない~
「フランケンウィ二ー」
小さな街に住む科学が大好きなヴィクターは
片時も離れないたった一匹の相棒の犬スパーキーがいた
ところがある日事故でスパーキーを失ってしまう
死を受け入れられないヴィクターは、
スパーキーを蘇生させ、トラブルに巻き込まれていくストーリー。
詳しくはあにこれのあらすじをご覧下さい。
1984年公開の短編映画をセルフリメイクした本作は
全編白黒で画面が暗くダークな雰囲気の
ファンタジーホラーアニメ
監督;ティム・バートン
配給;ウォルト・ディズニー
キャラデザはティム・バートン監督らしいというか・・
皆、目にクマがあって頬がコケてる感じで暗い。そしてコワイ(;゚Д゚)!
だけど、犬のスパーキーの表情とかしっぽをブンブン振ってる感じとかが可愛くて
「ティム・バートン監督、犬好きだな!」と愛犬家として思いました!
我が家のドッグミート(あだ名w)をなでなでして抱っこしながら観ると
ちょっと切ない気持ちになります。
印象深いシーン
{netabare}死んだものを生き返らせるということは
禁忌だと扱われていて他のアニメ{netabare}(Dグレやハガレン){/netabare}では悲惨なことになるけど
もう一度スパーキーに会いたいという気持ちが原動力になり
墓から掘り出して、蘇生させるために
傷ついた部分を布でツギハギしたり縫い込んだり、ボルトをつけたりするシーンに
子供の純粋さが垣間見えて残酷というより・・痛々しくて、切ない。
生と死の境界線を超えることにより、周りのキャラが動き出し
悪意やら色んなトラブルに巻き込まれてしまう
特に不気味なキャラが名前がわからない
クレイジーガールな不思議ちゃん
猫のトイレから「お告げだ」と言い
紙に包んで持ち歩きビクターに渡そうとするシーン
くさs・・じゃなくて、いい意味でイカれてる(笑){/netabare}
結末 ネタバレあり
{netabare}スパーキーと2度目のお別れをして
ここからヴィクターも学んで友達を作っていき
大人になってスパーキーの存在をふと思い出すのかなぁ、と思ったら
違った。
生き返った!ヴィクターとしても視聴者としても嬉しい。
だけど・・余韻がない。涙が出なかった。
このままだと「また生き返らせればいいや」とかヤケになったり
3度目のお別れが来たらどうするんだろう・・と真剣に考えてしまう。
命は一つだからこそ、生き返らないからこそ
尊いのではないだろうか。多少疑問が残る。
だけど、さすが配給がディズニーだけあって
ハッピーエンドだと悲しい気持ちで終わらないから気持ちが良い{/netabare}