退会済のユーザー さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
「近いうちに、必ず伺います」
原作小説は読みましたが、漫画は読んでません。そこんとこ踏まえて。
外界と通じる道は国道一本しかないという閉ざされたド田舎の「外場村」で静かに始まる異変。これと言った娯楽も無い土地で、住民たちはお寺の室井家と医者の尾崎家に一目置き、多少の信心深さを残しながらも噂好きで排他的。そんな古き良き、はたまた外界から取り残された閉鎖的な地。
ある夏、原因不明の死が相次いで起こる。それは些細な兆候から始まり、あっという間に人を死に至らしめる。そんな恐怖の蔓延が急速に進んで行く。
じわじわと始まり、途中から加速度的に事態が進んで行くのに、いつまでも対応が後手後手に回る人々の対応のもどかしさ、最終的にタガが外れた人間たちの恐ろしさをうまく描いていて、とてもおもしろかった。・・・小説は。
原作は暗めながらものんびりした田舎の雰囲気で始まる作品だったが、アニメ版は恵ちゃんの度肝を抜かれる(都会的???)ファッション、看護師りっちゃんのイナヅマヘアー、ネコミミ辰巳(男)、ババアによる執拗なネグリジェシーンと、ぶっ飛んだ人たちが跋扈するファンタジーな作風になっている。どうしてこうなった。「第一印象は見た目8割」という言葉を知らないのか、一話で切られても文句を言えない異次元デザインのオンパレード。おかげで終盤のシリアスシーンも見た目とセリフのギャップにどうしても笑いがこみ上げて来てしまい、結果、見終わっても何も残らない作品になってしまった。
原作がとてもいい出来なだけに、どうしてアニメも純粋にホラーで勝負できなかったのか、おおいに理解に苦しむところ。
ちなみに終盤は切って撃って打ち込んでの超スプラッタ血まみれ展開なので、耐性の無い人はグロ注意。