シア@ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
爽やかな青春時代の元気をくれるお話ですw
まずはあらすじから。
「大人と呼ぶには幼く、でも自分たちはもう子供ではないと思っている高校生。
ある日を境に音楽から離れた坂井和奏。
歌うことを諦めきれない宮本来夏。
親友のために力を貸す沖田紗羽。
笑ったり喧嘩したり悩んだり恋をしたり・・・・・・。
ありふれた日常を送りつつ、少しずつ少しずつ前に進む少女達。
時には回り道をしながら、ひとりでは無理かもしれないけれど親友がいればいつかきっと--。
和奏、来夏、紗羽そして彼女達の奏でるアンサンブルが、音楽の力が小さくも煌びやかな物語を紡ぎ出す。
高校生活最後の夏。
それは夢を諦めるにはまだ早い季節
江の島に響く歌声が今日も僕らを勇気付ける。」
公式サイトより。
基本的に私、ネタバレが好きではないので、おおまかにというか全体の雰囲気の感想を述べていこうと思います。
まず、1話を初めて見て思ったこと。
このアニメは「歌」をとても大切にしています。
本気でプロになりたい人とか、歌に携わる仕事につきたいとか。
将来そうなりたい人だけが、歌を大切にしている訳じゃなくて。
ただ、純粋に歌が好き。
歌うことが好き。
聞くことが好き。
それだけ。
上手とか下手とか関係なくて、ただただ歌を愛している人たち。
健やかなる時も病める時も、悲しみの時も喜びの時も。
いつでも傍にある音楽。
その大切さを改めて実感したアニメでした。
テーマが合唱ということで、アニメの中でもいくつかのオリジナル曲が出てきます。
しかし、その完成度は高く、普通に学校の行事で発表しても大丈夫なくらい。
実際に「学校の文化祭で歌いました」とかコメントがあるくらいなので、一般の人でも高評価のようです。
特にいい曲だなぁと感じたのは「心の旋律」という曲。
歌詞も曲もすばらしくて、合唱曲になっているのですが、クオリティーの高さはお墨付きですねw
ぜひ一度は聞いて欲しい曲です。
それと、曲の事ばかり書いてしまいましたが、ストーリーの方はというと。
素直になれない年齢(高校3年という微妙な時期)で大人に対して反抗してしまうという部分はあるのですが、仲間を想う気持ちや大事にしたいものに対する愛情が溢れています。
ただ見ていただけですが、心がとてもあたたくなりました
また、それぞれのキャラの親たちですが、不器用ながらも特大の愛情で子供たちを大切に想っている部分がものすごく伝わってきて、親というものの偉大さに感服しました。
すべての人が同じように感じる訳ではないでしょうが、それでも私は人におススメしたい作品のひとつになりました。
微妙な年頃の葛藤や苦悩、どうしたらいいのか分からない気持ち。
誰でも通った道です。
今まさに通ってる方もいるかもしれません。
未来のことを考えて、慎重になってしまう人が多い中。
「今」しかできないことをする。
とても大切なことのような気がします。
いつでも出来ることかもしれない。
けれど「今」だからこそ価値がある。
そして「今」しかできないことだから。
後悔はしたくない。
だから、一生懸命ひたすらに頑張る。
そんな姿を見て、勇気づけられました。
きっと元気になれる作品だと思います♪