karinchaco さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
新キャラ増で第2期になって更にパワーアップ
漫画原作のアニメ。第2期にあたる作品ですね。
この作品の第1期は日常系アニメの中でもかなりレベルの高い作品だと評価していました。実際、あにこれでも500位以内(15/06/14現在)に位置していることから世間的にもある程度は評価されていると考えてもいいと思います。
しかし、アニメの2期というのは期待が高いせいもあって得てして評価を下げてしまうことも多いのですが、この作品についてはその心配は杞憂に終わりましたね。
キャラクターが肝であったこの作品に、2人の新キャラが加わります。一人は2年生になってからの、忍、綾、カレンの担任になる久世橋先生。1期の烏丸先生は、2期でもアリスと陽子の担任として続投していますから、教師は2人に増えたということですね。烏丸先生のほんわかおっとりタイプと対照的に、生真面目で不器用キャラ。教師版あややといえばお分かりいただけるでしょうか。
もう一人は、1年次はカレンの同級生で2年になってからは忍たちとクラスメイトになる松原穂乃花ちゃん。忍と同様に金髪美少女好きなんですが、特にカレンにロックオンしている様子。テニス部に所属しているということもあって5人と一緒に行動しているわけではないのですが、校内でのストーリーにはちょいちょい絡んできますね。
この二人の加入によって物語に厚みが増した気がします。特に、久世橋先生はいろんな場面で登場していますからね。ただ、百合要素も同時にパワーアップしちゃっています。
新キャラ以外にも2期での変化は感じ取れます。1期は忍、アリスの話が多かったのに対し2期では、カレンと綾が軸になる話が多いですよね。特にカレンは新キャラの二人とも絡みが多くて、実は主人公なんでは?と思うこともしばしば。
ただ、忍とアリスのエピソードがそのあおりを喰って減少。さらに、忍の姉、勇の出番も少なくなっているのがちょっと残念ですね。彼女もいいキャラしているんですけどね。
2期の終盤での、アリスとカレンの里帰りエピソード。11話と12話にまたがるように描かれていて、見ているこちらも忍同様に1週間待たされるという演出なんでしょうねw。まあ、里帰りの話もAパートであっさり終わってしまうのですが。
全体を通して、クオリティの高さが改めて証明された第2シーズンでしたね。日常系の成功のポイントの一つとして、私はキャラクターが個性的かつブレないということが大事だと思っているのですが、この作品は非常にそこがレベルが高いと思います。今回増えた新キャラたちも既存のキャラの個性を殺すことなく上手く共存できていました。
ただ、一つ苦言を呈するとしたら番組のラジオが有料会員じゃないと聞けなかったということぐらいですね。本来なら番宣用のラジオがコンテンツとして有用だと制作側も気づいたのかもしれませんね。まあ、この結果いかんではこれからも作品の内容がある程度予測できる日常系で増えるかもしれません。
このクオリティが保障されるなら是非第3期も見たいものです。