「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続(TVアニメ動画)」

総合得点
88.0
感想・評価
3091
棚に入れた
15776
ランキング
135
★★★★☆ 4.0 (3091)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.2

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ネタバレ

ぽるとが1 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

果たして依存とはなにか?(最終話ネタバレ感想)そして未完とはなにか!?

評価基準は、3が「及第点」、4が「不満なし」、5が「これ以上は望まない」。
(キャラデザは好きですが、それゆえに作画が不安定なのが悪印象で3.5)


1期は不器用主人公の成長物語・成り上がり物として高評価も納得ですが
2期は不器用主人公の苦悩物語、
…そしてヒロインとサブキャラたちの主人公に対する理解と変化の物語です
なので、観ていて爽快感はないですが、キャラの心情を考えさせられ、私は好きです。


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【12話視聴 私的感想】
{netabare}
奉仕部の3人はお互いに惹かれ合っている。友として異性として。

本物の友を求める八幡にとって初めての「好意」の交友関係
初めてだから不慣れだと、いずれ慣れていくものだと自分を誤魔化していたが、
雪ノ下姉にそれが欺瞞の「本物」であることを指摘されてしまう。

雪ノ下姉は、雪乃の「好意」が醜悪ななにかだという。依存の類だというのだろう。
由比ヶ浜結衣も「好意」を周囲への気遣いで正しく表現できていない。
これが本物の友だと言えるのだろうかと、そう雪ノ下姉は言うのだろうと思う。

…彼らの青春ラブコメはまちがっているのではないかと。そう問いかけている…

そして次週最終回、おそらく彼&彼女らは正しい答えを導き出す
それがどんな形なのかはもちろんわからないけれど
本物の友になれることを信じている
もう本物は手に入れていて、あとは少しなにかに気付くだけでいいのだと思うから
{/netabare}

【13話視聴 私的感想】
{netabare}
まず最初に、この作品は未完だといわれることについてはその通りだと言えます。
雪ノ下母、雪ノ下姉、全くなにも解決していないからそれは事実です。
しかし雪乃、結衣、八幡が何も解決しなかったかといえばそうではない。
八幡は恋愛に受け身でいることをやめて、二人に対して積極的に関わろうと覚悟した。
結衣も状況に流されることをやめて、二人と一緒に事態を改善しようと決意した。
雪乃も欺瞞の自分を捨てて二人の助けを受け入れて前に進むことを決めた。

つまりこの時から3人の物語は前に進み始めたのだと。
…私的な見解でいえば、それは本物の物語の始まりだと…。そう思う。
3人とも遠慮を捨てて本当の友達になれたと思う、あるいは想い人同士になれたのだと思っている。

依存が偽物だと誰が決めたのか。自分を心から想ってくれる友に共依存することが悪いことなのだろうか。世の中は自分には相性の悪い敵はゴマンと居て、どんなに強い人でも一人では生きていけないものだ。
(散々かき乱す雪ノ下姉だって、一人では生きて行けていないのだ)

3人の旅立ちに最大限のエールを贈りたい。
そして…いつか雪乃がいつか自分を助けてと言ったが、それは今だ。
この先、もちろん失敗も当然あるだろう。
でも失敗してもそれは既に雪乃にとっての救いなのだと確信している。
失敗だらけでも幸せの約束された3期を、のんびり待ってますよ。
{/netabare}
あ、作画はいいけど動画はかなりひどかったです。
円盤では修正したほうがいいですよ・・・?3期に響きそうです。

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【その後原作の該当巻を購読して、原作で確定したネタバレ箇条書き。
 未読のひとは原作読んでね♪…いまの出版社的にポイント高い!】
{netabare}

・バレンタイン回の最初に部室にいくとき八幡が結衣に「近いうち暇あるか?」と聞いていたのは、やはりデートのお誘いだった模様。(東京ディスティニーリゾートを想定していた)

・八幡は延々と3人の関係性に「違和感」を感じていた。それはつまり欺瞞の関係に。

・結衣は雪乃の恋に、雪乃は結衣の恋に、それぞれ遠慮をしていた。それをみんな言葉にすることを恐れていた。言葉にすると3人の関係は崩れてしまうから。

・結衣は言葉にしないまま、雪乃の恋を棚上げ(そして自分の恋も棚上げ?…あの性格で雪乃の前で自分だけ八幡と付き合うなんて無理だろう)して、今の3人の関係を続けたいと提案した。まさに欺瞞で、八幡はそれを否定した。

・空気を破壊することを恐れて必要以上でいい子でいる、ことを辞めた結衣
 状況に流され母(≒姉)に逆らうことを諦める、ことを辞めた雪乃
 付かず離れずの過失のない人づきあい、そのスタンスを欺瞞だと認め前に歩き始めた八幡
3人の物語はいままさに  「佳境に入った(作者のあとがきの言)」。

{/netabare}

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【その後1年ぶりぐらいに原作と一緒に観直して】
原作を読みながら該当回を流してるとアニメ化の完成度の高さに脱帽ですね。いい仕事してます。

残念ながら単一のアニメ作品として見ると「物語4(-1)、キャラ4(ー1)」です。
ひとえに説明不足、1クールという尺の都合で展開が拙速。
しかしながら原作の長編PVとしてみると名シーンを取りこぼさず丁寧に描いていて素晴らしい出来でした。

心に響くところはあったけど、イマイチ理解できなかったなーと思った方は原作を是非読んでみて下さい。
(残念ながら原作も未完です。早く続きを書いて3期が来るのを待ち望んでいます)

投稿 : 2016/05/15
閲覧 : 446
サンキュー:

13

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