独楽孤録 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
何を伝えたいのか?
「どういう話だと思った?」
レインタウンの話を出した途端、舞花さんが僕に詰め寄ってきた。シトラスのような柑橘系の、甘酸っぱい香りが僕の鼻と胸をくすぐる。
「お婆さんが昔住んでいた街には仲の良かったロボットがいたんです」
「うん」
「でも、止まなくなった雨のせいで引っ越すことになって、そのロボットとは離ればなれになってしまった」
「それが、お婆さんが車で街を出て行くシーンね」
「そんな街に、お婆さんの孫が迷い込んでしまう」
「冒頭よね」
「そこでは、他のロボット達がスクラップになるなか、お婆さんの友達は生き残っていた」
「ドブに落ちたときのスクラップのロボット達ね。昔、友達と一緒にいた」
「ええ。でも、老朽化していた友達は、孫と遊んでいる間に壊れてしまう。そして、その話を聞いたお婆さんは、友達を助けに行く」
「さすが一歩君、よく見ているわね。で、どういうことを伝えたいアニメだと思った?」
「記憶の底にしずんでしまった思い出を、ちゃんと思い出して大切にしてあげてっていうメッセージが籠もっていたんだと思います」