東玲二 さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
人生、万策尽きてからが本番
まず、この作品はアニメを制作する仕事をアニメにしたものです。
普段我々が何気なく見ているアニメがどのように作られているかを教えてくれていますし、その大変さを目の当たりにすることが出来ます。
昨今のアニメーターの薄給&長時間労働の問題をよく目や耳にするし、自分達の嫌な部分を見せようとしたことによくやろうと思ったなあと感心するばかりである。
観ているだけで胃の痛くなるようなトラブルばかり。どの仕事も仕様変更だ、納期に間に合わないだ似たようなことはあるけど、正直きっつい。でも、目の前のことに頑張って取り組む姿は清々しいし、励まされます。
よくアニメを観る方ほどこのアニメを観る事を薦めたいと思います。
ネタバレ感想
{netabare}
・一番印象に残ったキャラ
私がこの作品の中で一番感情移入したのが実は平岡大輔だったりします。
初めに出てきたときは仕事は雑だし、態度はでかいし、嫌なやつという印象しかなかったけど、その理由を知るごとにだんだんと憎めなくなってました。
もちろんどんな理由があっても、あの仕事ぶりは許されないです。
それでも、他に行くアテがなくて、心のどっかに夢が捨てられなくてという気持ちは変な同情心だけど、わかるような気がします。
みゃーもり達5人のようにひたすら夢に進める人間ばかりじゃないとわかって欲しいかな。
そんな中、私は高梨タローのことも能天気で空気読めないトラブルメーカーと思っていたけど、その能天気さと空気読めなさとやさしさに救われたことが何気に嬉しかった。
・23話のラストシーンについて
「少し夢に近づきました」
もって行き方うまいわ~。
みゃーもりの泣き顔アップとコンボで誰だってあんなの泣きますがな。
更に作中では触れられてないけど、ディーゼルさんが「一行だけ使ってもらえました。」と言ってたけど、この一行だと勝手に解釈しています。
そう思ったら、更に胸熱になるでしょ。
・ストーリーに関してちょっとう~んと思うこと
すごくよかったんだけど、三女制作の話を盛り上げるためとはいえ、出版社の編集者を一方的に悪者にするのはさすがにひどいかなと思う。
けどまあ、じゃあどうしたらいいと問われたらなんとも言えないけど。
きっとあんな編集者はいないでしょうから。(そう信じたい)
{/netabare}
最後にSHIROBAKO DVD7巻に『第三飛行少女隊』の第一話が入るらしいけど、1クール分全部観たいです。制作してくれないかな~。